今年もたくさんの皆様からの注文分を怪我&事故なく無事に採り終える事が出来ました!
見習い3年目!
今年は計40日間のうち38日間登り続けました!
大雪による利点・欠点がたくさん見え、色んな山の顔を見る事が出来、それを経験する事が出来たシーズンでした。
1番怖かったのは、 "見えない恐怖"
大雪のシーズンの利点は沢に残ってる雪が多い事で斜面ではなく雪の上を歩いて移動出来ること!
だけど、それと同時に見えない危険が常に隣り合わせだったと言うこと!!
どんなに雪が多い年でも落差のある滝や場所が悪い所は遅かれ早かれ必ず雪が落ちる(*_*)
↑上の写真、前日に歩いていた沢、見えている雪の断面はまだ4〜5mは雪があるように見えるが口元の雪が薄くなれば逆に重りとなり簡単に落ちてしまうと言う事!
もし歩いてる時だったら!?
と想像するとゾッとする(*_*)
その年の雪崩の出方や雪の残り方によって常にルート変更をする隆市さんの経験値は凄いとしか言いようがない!
地形や川の状況を細かく知らないと判断出来ないであろうけど、ここに隆市さんのこの山での長年の釣り経験が活きていると言う訳だ!笑
↓ここも前日まで渡れていた場所。
中はトンネル状態!
大なり小なり、川や脇清水がある所は特に要チェック!!
後半戦はそんな危険を回避しながらゼンマイちゃんの元へ確実に一歩一歩歩いて登っていく!
そして見事な佇まいに毎日&毎回見惚れてしまうのでした♡
ゼンマイを折れば折るほどブウトウがいっぱいになり、嬉しい反面、ただでさえ過酷な足場の悪い急斜面を負荷が掛かり続けた状態で歩くことになる!
絶妙な軸やバランス感覚が求められ、何より体力をいかに消耗せず歩き続けられるかが勝負になる!
そりゃ、2時間おきにお腹空きます^ ^笑
3年目にしてようやく数回通った隆市ルートも段々要領を掴んで来てデータと照らし合わせながら1人でも歩ける箇所が増えてきた^ ^
それでも隆市さんの後ろをついていかないと分からないところもまだまだいっぱいある!
ポイントになる地形や木など細かくチェックしていくとたまにある過去目印(゚∀゚)笑
私も高校生の時に初めてゼンマイ折りの手伝いをした時に自分が今どこに居るかも分からない動けない状況になって、たまたま居た場所に "隆市" と書いてあって、真似して "瑞枝" って何処かの木に書いたっけな〜!笑
どこに行っても危ない所しかない常に過酷な大自然と隣り合わせのゼンマイ折り!
隆市さんが行く場所は特に危険箇所が多い!!
急な斜面や崖を登っていけばそこにはちゃんといるゼンマイちゃん!
今年もあなた達に会えて嬉しいわ♪
毎年同じ場所、同じ株に頭を出すゼンマイちゃん!
生えている場所さえ覚えられれば必ず会える♡
あなた達に会いたい一心で私はこの40日間どんなに大変でも頑張れたよ(^_-)b
そんな中にも嬉しい訪問者がいらっしゃいました^ ^
ひろこさんとたまさんが応援に駆けつけてくれました^ ^
過酷さとゼンマイちゃんに会える嬉しさを一緒に体験!
ありがとうございました^ ^b
そしてもうひと方嬉しい訪問者!
お帰りなさい三宅岳さん^ ^
昨年 "山に生きる" が発売となるまで約四半世紀も前に取材に来られてた事は知りませんでした^ ^
お爺ちゃん、お婆ちゃんの姿を今の時代に本の中で見れた感動は私の心に残り続ける出来事になるでしょう^ ^b
そして晴れの日も雨の日も収穫し続けたゼンマイ!
昨日がラストでした!
最後は決まってゼンマイルートの中でも1、2番を争う遠いルート!!苦笑
この時期は雪が遅くまで残ってる山の奥の方&標高の高い所にしかまとまって出てないからね(*_*)
もちろん沢はもう通らず山道をひたすら登り続ける!
一気に標高差400mほど登るのだからゼンマイに辿り着く前にお腹減る^ ^笑
そしてラストスパート♪
標高1200m地点霧雨の中に、天に向かって力強く立つゼンマイちゃん!
先週まで雪の下にいた子達に今年も会えました^ ^b
同じ場所でも雪が早くに消えた所のゼンマイは既に私の背丈ほどにまで成長し葉が広がっています!驚
こうなると通るルートが分かってても足元が見えず、ゼンマイを傷めないようにしながら掻き分けて進むしかない世話のやける子達なのだ^ ^
振り返ればGWにスタートした今年のゼンマイ折り!
残雪の影響もあり去年より1週間遅いスタートでした。
そして5月に気温があまり上がらなかった事もあり、ゼンマイ山に移ってからは雪解けの遅さとの戦いでした。
車の道には氷のように硬い雪が1mから場所によっては3〜4mも残っていて除雪が進まず、毎日往復1時間半も余計に歩かなければならなかった期間が10日間ほど…。
除雪が終わり車がやっと通れるようになっても山の残雪具合から収穫出来る量が一向に増えない…。
収穫作業はしやすいが収量が少なければそれだけ日数が掛かる…。
採り手も大変だけど、干し手も大変!
だけど、それもやっぱり "ゼンマイが食べたい" と毎年注文してくれる方々がいるからこその事(^_-)b
星家に生まれ育たなければきっとゼンマイを食べる機会なんてほとんどなかったかもしれない。
現代で、ゼンマイ料理が出来る人がどれくらいいるのだろうか!?
明治時代頃から続く星家のゼンマイの歴史!
食文化の継承と言う点では採るだけでなく繋いで行くための新たな取り組みも必要なのかもしれない^ ^
そんな事も考える余裕が少し出て来た私なのでした^ ^笑
さて!
残す工程は乾燥したゼンマイの "カッパ切り"
これが1番根気と集中力を使う作業かもしれない!?
皆様へのお届けまで今しばらくお待ちくださいね^ ^