ヤマボクワイルドスノーパーク 2017 芸術性高し | 全日本スキー場パンフレット原色図鑑

全日本スキー場パンフレット原色図鑑

                                   日本全国のスキー場パンフレットを紹介します

パンフの仕様
 様式:二つ折り
 寸法:297mm×210mm
 印刷:4色
 マットコート紙(違うかも?) 158.7g/㎡(実測値)
 135kg(四六判)と思われる

スキー場公式サイト
 
http://www.yamaboku.jp/

 

 パット見で、スキー場のパンフには思えない、強烈なインパクト。

 むしろ、アコースティックバンドのCDジャケットみたいな雰囲気である。

 せっかくなので、大きい画像を見てもらおう。

 
 本当は「年表記がないぞ」と文句を言いたいところだが、これぐらいのインパクトだと、まあいいか、となってしまう。
 中面はこんな感じ。

 

 

 これまた、表紙に引き続き、アート性は引き継がれている。

 ただ、一瞥するだけでは、どこに知りたい情報があるかはわかりにくい。

 よく読むと分かるのだが、いわゆる「ゲレンデ内」なのは1st STAGEだけで、残りは通常「オフピステ」と称されるエリアである。その辺が全部読まないとわからない。

 2nd StageとDUAL Stageだけ文字バック色が一緒なのに、それほど関連性があるわけではない。

 これほどのデザインができるぐらいなので、可読性を高めることもけして高望みではないと思うのだが、どうだろうか。

 

 さて、裏表紙はこんな感じ。

 

 

 こちらはダークブルー(と言ってもベタ塗りではない)に、料金やアクセスなどのデータがまとめてある。

 これまた、色使いといい、フォントの選択といい、略図のわかりやすさといい、文句なし。


 さらにいえば、マットコート紙を使用することで、手触りにザラザラ感があって、これまたいい感じ。特に裏表紙は印刷濃度が濃いので、もっとテカりそうなものだが、用紙の選択がいいのか、あまり光沢がでていない。ひょっとしたら、マットコートではなくて、上質紙などの別の用紙を使っている気もする。

 とにかく、オフピステを全面に押し出しているスキー場であり、 アースコンシャスというか、自然に寄り添う感じのアートワークであり、スキー場のコンセプトを十二分に表現しているパンフである。

 「作品」と言っていいだろう。