今回はこの曲♪
 
こちらもレッスンでよく取り上げる曲です。
 
Oakland Stroke
 
Tower Of Powerの1974年リリースのアルバム「Back to Oakland」の1曲目に入っております。
 
演奏時間は1分以内というアッサリしたものですが、このテンポで粒立ち良く16分音符をキレイに発音するのが難しく2フィンガーピッキングのストレッチにもなります(^^)
 
譜面
このバンドのベーシストのロッコさん(フランシス・ロッコ・プレスティア Francis Rocco Prestia)は人差し指で押弦して他の指を弦に少し触れることでミュートをかけながら弾く独特のフィンガリングスタイルで演奏されています。
 
このテクニックの名前は特になくて(たぶん)、左手ミュートとかロッコ・スタイルミュート、ロッコ弾き、とか聞いたことがあります。
僕は勝手にロッコ・ミュートと言ってます。
 
使い所、効果としては親指のパーム・ミュートと似ていますが、通常のパームミュートは親指一本で弾くので細かい音符や速いテンポになると演奏し難いです(アンソニー・ジャクソンは例外)
このロッコ・ミュートだと2フィンガーで弾けるので音符、テンポもそんなに困らないと思います(ミュートのコントロールは結構難しいですが)フロント寄りで弾くと音も太くウッディな感じになります♪
 
普通、エレベは発音したあとキレイに直線的に音が伸びます。左手で少しミュートかけることで音の減衰を作りウッドベースみたいにアコースティックなニュアンスを出せると思います。
 
 
昔のフェンダーベースだとブリッジにスポンジパーツをセットしてスポンジで弦を挟むことでミュートして音のサスティンを短く設定してるものありました。
音楽によってはサスティンの長いエレベらしい音よりもウッドベースみたいにサスティンの短いサウンドを求められることも多いのでそういう時にロッコ・ミュートは大活躍しますので習得しておいて損はないテクニックです(^^)
 
 
ちなみにロッコ以外でも有名な人だとウィル・リー Will Leeも色々な場面で使ってます。ジャズのウォーキングでの使い方はとても勉強になります。
今人気のSharay Reedも頻繁に使ってますし、最近のゴスペル、R&B系のベーシストは結構左手ミュートを取り入れてますね♪
 
 
こちらのウィル・リーのアルバムはビバップ中心に全編エレベでジャズスタンダードを演奏しています。ロッコ・ミュートを使ったウォーキングの最高の教材。
 
Bird House Bird House
550円
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エレキベースでスタンダードな4ビートを演奏する人はぜひ聴いてみてください♪
 
 
 
 
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