おはようございます。部誌の製作記の続きを綴っていこうと思います。

前回はこちら↓

 

 

 

~その8 新学期。いよいよ高校2年生~

4月6日に2024年度が始業。これからは部活と並行して授業もあるので大変だ。

次の日は日曜の部活だが高校生しかいないためあまり進まず。大沼の湖の部分を削ってもらったりした。

この日は聖光祭公式のカウントダウンで交通研究部の日だった。ちょうど残り20日。

交通研究部のカウントダウン動画

ここからは追い込みとして主に山、建物、道路などをやっていた。大沼がある方の山もビニール、ティッシュ、フォーリッジと進めてかなり山になった。そして聖光祭まであと15日となったところでずーーーっと後回しにしていた(いつから??)山のアーチ周辺のハリボテを制作した。引き続き山や街を進め、線路のバラストも敷き始めた。線間、線路脇に模型用バラストをボン水で固定していく。この作業後は板を立てかけてしまうことができないので大変だ。聖光祭6日前、最後の全並べをした。地形の接続は良好だが…建物を並べてみたところ全然数が足りない…!そして全く手を付けていない電飾。少しどう置くか考えたがこのときに思いついたのは導線をホチキスの芯で板に固定するというもの。非常にめんどくさそうだった。ひしひしと感じる”間に合わない”という恐怖。重圧に負けないよう最後の1週間を走り抜ける準備はできた。

最後の全並べ。

バラスト敷きの様子

フォーリッジを貼った山

〜その9 いよいよ準備日〜

月火と大沼のリアリスティックなど追い込みをして水曜の短縮授業後から文化祭準備期間に入る。ところで火曜日、聖光祭を目前にして3Dプリンター君、絶命。取り込んだフィラメントを通すチューブと造形のために押し出すノズルとをつなぐパーツが摩耗しすぎて繋げなくなり、一切の印刷が不可能に。あと1個…トラピスチヌが刷り終われば一段落だったのに…これを欠かすわけにはいかないので修理できるか必死に考えるも聖光祭に間に合う見込みは一切立たない。最後の手段として物理科学部にダメ元で3Dプリンターを使わせてくれないか頼んだところフィラメントは持参という条件で許可してもらえたので印刷。本当に助かった。

大事故起こしたプリンター

 

準備日0日目の水曜夕方は駒ケ岳の山頂部分をまだ作っていなかったため紙粘土をこねてぺたぺた貼っていく。結局2kg分の紙粘土を消費し、着色したりターフ(緑色の粉)と茶色の砂を撒いたりして完成。予想していた以上に出来栄え良好。

紙粘土で山頂を作り…

完成した山。

ちなみにこれまで班員Iはずっと建物を作らされて作っていた。水曜夕方に板を教室に運び込んだところで終了。木曜日は班長Bのお父様が車で学校まで送ってくださり6時過ぎに着くことができた。始発登校でも6時半なのでとても助かってありがたい。板を並べて建物を並べて…大沼の方の山が未完成だったのでこの日は線路は繋げられなかった。そしてここから2泊を横浜の某A🅿Aホテルで班長Bと過ごすので(部屋は違うが)関内で下車。チェックイン後に班長Bに「ラーメン二郎横浜関内店」に連行されて初二郎。何も増さなかったが一杯でお腹が限界…勘弁してほしかった。ホテルに戻ってからはひたすら作業。併設のファミマでinゼリーを買ったりして夜中にやっていたサッカーU23日本代表の試合を見ながらパソコン作業をしていた。この日は睡眠が1時間半。翌朝も6時登校。関内の自販機でZONEを買って元気注入。よい子は真似しないでね。まず最初に山板を載せて線路を開通させる。山のトンネルの中で通電不良や支障物が発生して保線が非常に大変だった。線路の通電確認をやっていたらこの日がすぐに終わった。建物はある限りは並べ終わり、中心部は高く密集させ郊外は1軒家をまばらに置くことで自然な光景に仕上げることはできた。明日が聖光祭本番という実感が全く無い。建物の塗装が終わっていなかったので持ち帰って?ホテルでひたすら塗装。この日の睡眠は2時間だった。

    

準備日の様子。

〜その10 聖光祭、そして引退へ〜

もちろん当日も6時登校だが体の負荷がやばいので関内の自販機でZONEを買って元気注入(デジャブ)。朝から電飾の設置作業をしていた。当初の計画通りホチキスの芯+マスキングテープで固定していたがあまりに時間がかかるので少ししか設置できなかった。そのため文化祭1日目は見ごたえの薄い電飾に…聖光祭開場から遅れること15分、交通研究部の展示もオープン。1日目は普段こんなに少なかったっけ?と思うほど人が少なかった。3連休であることや天気があまりよくないことなどが原因だろうか。交研の来場者の少なさに恐怖を覚えたが他の展示も同様らしく複雑な気持ちだった。4度目の文化祭ということで慣れつつあったが自分がここのチーフ、責任者をしていると思うとゾクゾクする?みたいな筆舌に尽くしがたい感情。1日目を終え交研の来場者は1300人ほどだった。3日ぶりに家に帰ったらあまりの疲れにぐっすり。布団に入ってから5分で爆睡、ポケモンスリープの記録を見ると寝付いてから5時間半がぐっすりという「死んだように寝ている」状態だった。電飾をするために結局始発登校した。設置段階でもうボンドでつけちゃおうとなってボンドで接着し、次は両面テープで固定した。最終的にセロテープが一番いいということになり作業が簡略化したためかなりの量の電飾を設置することができた。聖光祭2日目も無事に迎えられた。ところでロープウェイの動作が安定せずロープが外れまくっていたのだが、軸の頭の部分にプラ板でガイドをつけることでしっかり動くようになった。我ながら機転を利かせられて満足である。交研のOBの方も大勢いらっしゃり、大変お褒めの言葉をいただけて嬉しかった。入部してぺーぺーのときに見てきた60期の先輩方を目標にして制作してきたので60期の先輩方に成果を見て頂けたのが感無量だった。あっという間に2日間の聖光祭も終わり、翌日に破壊と片付けを並行して済ませて閉会式に臨む。肝心の展示大賞は3位だった。本気で展示大賞1位を目指していたので残念でならなかったし閉会式終了後も思わず涙がこぼれるほどに悔しかった。それでも1年間頑張った自分と部員たちを誇らしく思うので、これからの交研に期待したいと思う。64期以下のみなさん、頑張ってください。

   

当日の様子。

あとがき

以上で聖光63期・交通研究部模型班の函館模型制作記も終わりです。未完成の設計で作り始めて、色々なものが壊れたり進捗が悪かったり、部内で揉め事があったり…と同期・後輩を巻き込みまくっただけでなく生徒会・聖光祭実行委員会・顧問・その他の教職員のみなさんに散々迷惑をかけてしまって大変申し訳なく思います。しかしながら、そのみなさんのご協力のおかげもあって自分たちが作りたかった函館を完成させることができたのかなと思い、感謝でいっぱいです。また、限界ワーカーだったときの僕を支えてくれた家族、友人、部員、その他僕に関わってくれた人たちへの感謝もここに綴りたいと思います。ありがとうございました。

さて、見切り発車で書き始めたこの制作記も無事に書き終わりました。全部書き尽くしてやる!と思っていたのに意外と書ききれなくて班長Bに怒られそうですが(笑)

僕の出る幕もなくなりましたのであとは64期に任せて引退します。ここまで読んでくださりありがとうございました。もうすぐ聖光祭の動画も上がるのでぜひご覧ください!そして来年以降も聖光祭・交通研究部展示へお越しのうえ、展示大賞へのご投票よろしくお願いします!

ーこれからの交研に乞うご期待ー

(記事はもう少し続きます)

 

聖光学院交通研究部 63期部長

 

おまけ:載せるタイミングを失った写真たち

3Dプリンターで制作した旧函館区公会堂。塗装の精密さにこだわった。

金森赤レンガ倉庫。再現度は高くないが煉瓦の見た目と森マークはちゃんと作れた。

函館駅の駅舎。形は忠実に再現できたと思う。

新函館北斗駅の駅舎。遠目で見たら本物に近いと思うが…

トラピスチヌ修道院。直前に作ったため塗装は未完成…

旧イギリス領事館。塗装に失敗して紙を貼り付けていたがシミができてしまった。

元町協会。残念ながら塗装している最中に文化祭が始まってしまい未完成。

 

最後に、今回の目玉のロープウェイが実際に動いている様子です。

これが個人的には一番頑張ったのでぜひご覧ください。

 

おまけは以上です。