【リフレッシュ】
元気を回復すること。また、生き生きと蘇らせること。
ストレス解消とかストレス発散とか、若干被るけれど、僕が好むのはリフレッシュ。
鬱々としたものを嘔吐して楽になるのではなく、
嬉々としたものを吸い込んで快くなる感じ。
「呪ってやる」とノートが真っ黒になるまで書き込んで発散するのではなく、
予定ややらなきゃいけないメモでごちゃごちゃになったページを次のページにめくる感じ。
このリフレッシュが、なかなか出来なくなった今日この頃。
旅行に行く。美しい景色を見る。美味しいものを食べる。温泉に浸かる。
新しい発見に出会う。本やテレビで知ったものを直で見たり体験したりする。
他にも、親しい人たちと集ったり、不要不急の出来事を楽しんだり、濃厚接触を求めたり、
僕にとってのたくさんのリフレッシュ行為が、出来なくなった。
仕事だったり家事だったり、生活をしていれば煮詰まることはしばしば。
中にはノンストレスな羨ましい人もいるのだろうけれど、
僕はきっと何をやっても煮詰まっていくに違いない。
ゆえに、リフレッシュが必要不可欠だと自覚している。
それがなかなか出来ない。
困ったものだ。
仕事で煮詰まって、追い詰められて、呆れ果てたので転職したのだけれど、
新しい職場は新し過ぎてやることが山積みなものだから、やっぱり煮詰まってしまう。
ああアレも、ああコレもと、寝ても覚めてもやらなきゃいけないことが浮かんできて、
忘れないようにとメモを取るのだけれど、書き留めた後、
ごちゃごちゃのメモを見るだけで消化する作業が億劫で溜息が出るばかりとなり、
ちっとも捗らなくなる。
こんな時こそリフレッシュが必要なのだけれども、
それもままならないとなると、ぎゃふんと言うしかない。
仕事で煮詰まっていた上、
持っている資格証の更新が必要となり、更新研修が課されていた。
事前課題やらワークシートやらを提出し、時間指定のオンライン研修をやれと。
ただでさえ勤務の日時が不規則になっているのに、
どうしたものかと頭を抱えていたのだけれど、やるしかない。
なので、やることをトリアージして、できることは一つずつこなして、
オンライン研修は午前中だけれども完全休みにして自宅PCで受けることにした。
するとどうでしょう。
研修が終わった午後、まるで便秘が解消されたような爽快感を感じた。
一番の糞詰まりの要因はこれかと、我ながら情けなくなったのだけれど、
兎にも角にも栓が抜けて良かったぁ、と思う。
そして、午後も休みにしておいて良かったぁと思う。
生憎の雨だったのでバイクには乗れなかったけれど、
気になっていた夏物のセールに行き、久方ぶりに衣類を買う。
こんなにゆっくり買い物をするなんて、いつぶりだと思う。
で、買い物かごには値引きされた夏物だけではなく、
買う予定ではなかった秋冬物の新商品も入っちゃったのだけれど、
気分良かったから、まいっか。
思わぬリフレッシュに肩が軽くなったように感じ、
家に着いてからも、億劫で滞っていた家事が少し捗った。
やればできる子だなぁ俺と思った後は、
大相撲中継を見ながら知らぬ間に午睡してしまった。
「こうすればリフレッシュできる」と確立された方法で解消される疲労よりも、
何が要因で、どうしたらいいか、よく分からない疲弊の方が重症だったりする。
それを探り当て、解きほぐすためには、
大小様々、多種多様のリフレッシュの引き出しを持っておくこと、
マルチタスクを出来る限り止めて、一つずつ物事をこなすこと、
この二つが、やはり僕にとっては肝要なのだろうなと、改めて思う。
…リフレッシュの引き出しに鍵がたくさん掛けられちゃってるのは変わりないけれど。
ぎゃふん。
リフレッシュ方法、其の壱。
夕方、近場を小一時間走って、ネクターで一服。
其の壱の弐。
「ネクター飲みに行く」とメールしたら現れるメル友。
「遠出できねぇし。なかなか乗れねぇし。呑みにも行けねぇし」と、
二人でネクターを飲む。
ちなみに「ネクター飲む」は彼が言い出した暗語。
其の弐。
外国産の濃厚クリームも良いけれど、この安価な氷菓が好きだったりします。