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こんにちは。

ケーキなんかのお菓子を作る際、

ボウルや泡だて器にくっついた生地がどうしても気になって仕方がないQです。

「もったいなくない?」とか「レシピより分量が数グラム減るじゃないか」とか思っちゃう。

 

 

幼い時から、文章を読んだり書いたりすることが好きだった。

かと言って、常に本を読んでいるとか、図書館に入り浸るとか、年間読破数が400冊とか、

そんな読書家を名乗るようなことは一切していない。

ただ、何故だか言葉、文章への興味や憧れをずっと抱いて生きてきたのは間違いない。

 

絵本を読む。小説を読む。詩集を読む。短歌や俳句を読む。

雑誌を読む。漫画を読む。流行り歌や好きな歌の歌詞を読む。

チラシを読む。お店の看板やメニューを読む。CMやポスターのコピーライトを読む。

演劇を見て戯曲を読む。映画を見てシナリオや台詞を読む。テレビを見て言葉を読む。

 

身の周りにあって、

面白いなぁ素敵だなぁ格好いいなぁと思うものには、大抵、文章が付いていた。

もちろん「言葉など要らない」っていう感動もたくさん知っている。

けれど、とんちんかんな僕は、

ベートーベンの楽曲をただ聞いただけでは他の作曲家との違いが分からず、

「ベートーベン作曲」と書かれた音楽の教科書を見ながら聞くことで彼を知り、

さらに「偉人伝~ベートーベン物語~」的な本で彼の生涯や苦労を読むことで、

「ああ素晴らしいなぁ。いい楽曲だなぁ」と感慨に辿り着く。

同じように美術館や博物館に行っても、説明書きを読んでから「おおお」と驚くことは多々。

聞くだけや見ただけで言葉なしに感動するのは、自然以外ではなかなか難しい。

 

反対に、言葉や文章は、

見たことがないものや聞いたことがないものまで、

まるで見聞きしたかのような感動を作り出すことができる。

平安時代の景色など僕は見たことがない。恐竜時代も、25世紀も。

パプアニューギニアの美しい鳥の声も聞いたことがないし、

宇宙の果てで星が生まれる瞬間も見たことがない。

威厳に満ちたローマ皇帝をも魅了したエジプトの女王の微笑みも、

名探偵の事務所に現れた妖艶でミステリアスな未亡人のまなじりも。

なのに、知っているかのようにワクワクするのは文章のお蔭だ。

 

その結果、僕は、

「どうすれば自分の考えていることや感じたことを上手く文章にできるか」

を模索し続けてきた。

このブログを書き続けているのは、それ故でもある。

面白い話は愉快に、寂しい話は切なく。

僕の想いを、僕以外の誰かに上手く伝えられないだろうか、と。

 

そうして、書く技量のない僕は、

ジャンルも定まらず、収拾もつかず、まとまりなど全くない、

気まぐれな記事を未だに書き連ねている次第である。

 

 

 

10月の終わり頃、天気の良い日に何度かバイクで出掛けた。

方向は滋賀方面。

よくもまあ飽きずにって感じだけれど、走りやすいので丁度いいんです。

 

冒頭の写真は、以前にピザを食べに寄った「道の駅こうら」のクレープ。

クリームブリュレと金木犀。同色系。

映画『アメリ』を思い出してブリュレを注文したのだけれど、これってとっても食べ難い。

どうやって食べるのが正解か分からず、ベタベタになりました。

美味しかったけど。

 

またピザでも良かったのだけれど、食べたことがなかったクレープにした。

そこで気付く。

行ったことがあるとはいえ、知らないことは沢山ある、と。

よし。今回のテーマは「気になっていることを潰して行く」ことを目的としよう。

あ、かと言ってメニューを全制覇するとかそういうのではないので、あしからず。

 

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滋賀県長浜市にある道の駅「浅井三姉妹の郷」。

お市、茶々、初、江。

戦国時代きっての美人母さんと美人三人娘も、マスク着用義務で拝顔できず。

 

 

NHK大河ドラマ『麒麟が来る』。

キャスト女優の不祥事や新型ウィルス騒動で中断するなど、

予定通りに進まないことばかりで、製作者たちの苦労は計り知れないなと察しつつ、

毎週楽しみに見ている時代劇。

 

このドラマの主人公は明智光秀なのだけれど、

彼の所縁の地は岐阜、滋賀、福井辺りに多く、

加えて彼と言えば織田信長な訳で、信長の所縁の地は愛知、岐阜、滋賀と、

何かと東海・中部地方が舞台になる。

 

今や、東の東京、西の大阪、

何なら札幌、仙台、横浜、京都、神戸、博多などの巨大地方都市、

それらの方が観光や商業において魅力的であり、

三大都市とは名ばかりに、

アーティストがツアーを行わない「名古屋飛ばし」という不名誉な慣行をも頂く、

名古屋を中心都市とした東海・中部圏。

けれど、日本史上最もドラマティックと言っても過言ではない戦国時代においては、

三河三英傑を中心として、東海・中部圏がホットスポットだったことは間違いない。

 

ただ、時代の移ろいは理でもある。

そもそも史跡が残るということは、そこから人が去って行った証なのだから。

戦国時代に最新鋭だった安土城の跡は、どこにでもある里山と化しているし、

飛鳥時代に最新鋭だった石像類は、人もまばらな田園の中にポツンと佇んでいる。

「天下分け目の関ヶ原の合戦」と言えば周知率は高いけれど、

「関ヶ原ってどこにあるか知ってる?」と聞かれて、

「岐阜県のこの辺り」と地図を指し示すことができる人は、

余程の日本史好きか関ヶ原町30km圏内在住者しかいないだろう。

だって、何もないもの。ただの原っぱだもの。

関ヶ原○○ランドって言ったってねぇ。ごめんね、○○ランド。

 

話が逸れがちでなので、大河ドラマに戻す。

前回の放送から、ついに織田軍が朝倉・浅井軍と戦い始めた。

そこで登場してくるのが、お市である。

 

お市は織田信長の妹で、近江(滋賀)の浅井長政に嫁ぎ、

茶々、初、江の三姉妹を設けた。

彼女たちは、織田、豊臣、徳川という戦国時代の覇者たちの狭間で、

翻弄されながらも強く生き、度々物語になっている。

4人の波乱万丈で数奇な人生は、

下手な推理サスペンスやメロドラマの人物相関図よりもドラマティックで、

加えて、母娘揃って当世名高い美人だったというのだから、

まったく事実は小説よりも奇なりである。

 

大河ドラマも佳境。

キャストもシナリオも演出も、僕は気に入っていて、

クライマックスに向けてどう描かれていくのか楽しみだ。

 

 

彼女たちが暮らした琵琶湖東岸にある道の駅「浅井三姉妹の郷」。

以前に立ち寄ったこともあるし、以降何度も前を通過している。

名前を見て、ああと思いはすれど、わざわざ写真に収めようとは思うことはなかった。

なぜなら、近くてすぐに行ける範囲にあるからだ。

北海道に住む日本史ファンならば、「ここかぁ」と感涙してもおかしくないのに。

モノの価値は、

近過ぎたり、頻度が高いと見失うことがある。

 

 

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あねがわ温泉。道の駅のすぐ近くにある。

ここも看板を見つつ、入ったことはなかったので行ってみた。

思った以上に綺麗な施設で、お湯も気持ち良かった。

効能で「美人の湯」はよくあるけれど、ここはきっと「美人が入った湯」に違いない。

ちなみに、温泉に浸かったのは半年以上ぶり。

温泉好きで、度々日帰り温泉でくつろぐ休日を過ごしていた僕だけれど、

仕事上、不要不急の公共施設に出かけるのは自粛せざるを得なかったから。

あー気持ち良かった。

 

足元探索、浅井ツアーはもう少し続く。