また更新が滞る。

何も考えない日が続くから。考えたくない日が続くから。

 

雨が続くなぁとか

洗濯しなきゃとか

贔屓野球チームが勝てないなぁとか

日常の、想定内の、ルーティン的な事だけを考える。

世界とか未来とか、そういうものは閉ざして。

 

晴れの日もあれば、雨の日もある。

長雨は、メランコリーを加速する。

 

 

 

「障害者施設で利用者が死亡。

 原因は食事介助時に食べ物が喉に詰まったことによる窒息死」

 

例え話1:

「とにかく口に運べばいいんだよ。どうせ味なんて分かりゃしないんだから」

支援員Aは、障害者の認知力の低さに付け込み、多忙を言い訳にして、

払うべき注意よりも己の苛立ちに従って、食事介助を行った。

 

例え話2:

「『大好きだから食べたい』と彼がせがむので、断ることができませんでした」

支援員Aは、本人の嚥下能力の低さや注意点も理解していた。

同時に、家庭では普通食に近いものを食べていることも知っていたし、

細かく刻んだものやペーストにしたものは味気なく、本人が嫌うことも知っていた。

当日のおかずの塊が少し大きく、「もったいないけれど止めておこうね」と本人に伝えた所、

「それ大好き。食べる。食べたい」と本人が懇願して聞かず、

心配を抱えながら、口に運んだ。

 

例え話いかんに拘わらず、結果は同じ。

そして顛末は、「安全管理義務違反」による「業務上過失致死」のため、

支援員Aは刑事罰を言い渡される。事業所ではなく、個人に対して。

結果は同じ。

 

 

「とある病院でクラスター発生。

 発生原因は看護師数人が参加したパーティーと思われる」

 

例え話1:

「運がない人が罹るんだって。知ったこっちゃないっつーの」

看護師ABCは、「なりたくてなった訳じゃないし。給料いいからなっただけ」と、

普段から悪びれる様子もなく話していた。

20代前半の遊びたい盛りで、興味はインスタグラム、

ウィルス流行前から夜遊びや旅行に精を出し、

今回も地元で有名なDJ主催のアンダーグラウンドクラブパーティーに参戦し、

その後は3人で朝までカラオケに興じていた。

 

例え話2:

「すいません。少し羽を伸ばしたばっかりに」

看護師ABCは、この春、連日の勤務超過が続いていた。

子供がいる同僚は休校のために休まざるを得ず、

シフトはおのずと独身の彼女たちに多く回された。

消毒や清掃など、通常の何倍も仕事量が増えている中で。

常に薄氷を踏むような業務に従事しながら、プライベートまで制限がかかる。

旅行や食事会はおろか、普段の買い物でさえ短時間で済ませなければ、

何を言われるか分からない。

そんな中、友人の結婚パーティーの招待状が届く。

「緊急事態宣言も解除され、やっと披露宴ができます」

幸せな門出を先延ばしにされ、皆で祝えなかった友人の結婚。

仕事柄、当然の迷いはあるものの、現況ならば友人を祝ってやりたい。

3人は相談の上、パーティーに出席することにした。

久々の食事会、旧友との親交は楽しかった。花嫁も幸せそうだった。

幸せな気分、久々の外出、久々のドレス。

3人は「次は私」と笑いながら、朝までカラオケに興じた。

 

例え話いかんに拘わらず、結果は同じ。

そして顛末は、保健所報告及び指導からの病院長記者会見。

病院長は「今回の職員の行動は誠に遺憾であり、皆様に多大なるご迷惑をかけた。

誠に申し訳なく、陳謝申し上げると共に、職員に対して医療関係者としての再教育を

徹底して参りたいと存じます」と頭を下げた。

個人の行動が遺憾。再教育。

結果は同じ。

 

 

これは事実に基づくフィクション。

僕の稚拙な言葉でも、印象なんてのは簡単に左右される。

ニュースなのどのメディアの言葉、特に最近はタイトルというかサムネイルというか、

コピーライトの言葉をどのように読解するかが問われている、と思う。

 

例え話1のような悪意が勝る場合と、

例え話2のような情状酌量の余地ありの場合。

法治国家として結果が同じなのは、果たして人に優しいことなんだろうか。

 

ただし、例え話1も2も、くっきり分かれてどちらかに寄るなんてのは少ないだろう。

どちらもが混然となっているのが実情であって、

医療従事者や公務員が清廉潔白な聖人君子だけなんてことはない。

誰もが、まず先に人間なのだから。

 

そして、その上で、

努力して、我慢して、少しでも誰かのためにと務めた者が、

起きる時には起きる事故、いくら注意し、いくら予防対策を講じようが、

絶対に起きないなどあり得ない不幸な事故という事象にあった時、

「お前が悪い」で片づけられてしまうなんて、

次に誰がそんな仕事を引き受けるというのだろうか。

 

悪いが、僕はもう降りさせてもらうよ。

そんな気分。

長雨は、メランコリーを加速する。

 

 

 

長い雨の前、6月の下旬に気晴らしに行った記録。

 

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滋賀県のライダースカフェ「cafe.K」。元の自動車屋をそのままに。

オートバイ乗りのママさんが一人で切り盛りし、オートバイ乗りが集まる店。

初めて訪問。

 

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「大人様ランチ」。美味しゅうございました。

某YouTubeライダーさんのオススメだったので出かけてみたミーハー。

 

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別の日。岐阜県「道の駅ふじはし」で「揖斐茶ソフト」。

揖斐川上流の徳山ダム手前の道の駅。

夏空にソフトクリーム。…だったらバニラにした方が映えるだろ。

この日は、あっという間に溶け始める気温だった。

 

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揖斐川上流の橋にて、ダッシュで撮影。公道上だし。

夏空とバイク。…だったら反対側の方が景色も良く、電線もなかっただろ。

小心者で、反対側につけて再度撮影する根性も、根気もなし。