今年の夏も、恒例のお盆集会があった。

今回は7人参加。

仕事や家庭で参加できなかった者も、心は共にある。

またの機会を楽しみにしてるよ。



で、友人。


何がきっかけで友人になったのか、よく分からないって奴、いるよね?

うーむ、K社長、僕ぁ君と何がきっかけだったか、思い出せないよ。


なのに、事あるごとに近くにいる。

互いに連絡不精だから放っておくのだが、気がつくと近くにいる。


「ああ、いるな」って感じ、生徒だった頃から感じてたけれど、

何でだ?って考えたのは、今回の僕の事件がきっかけだ。



とりあえず、自分を落ち着かせる場所が欲しくて、

真っ先に召集をかけて話を聞いてもらった会にも、

K社長は居た。


気遣いのラヂオ屋は、どう反応していいか迷ってたし、

優しいS先生は、悲しんで怒ってって忙しかったし、

感情を表に出したがらないN社長は、それでも驚いてたし。


K社長は、話を飲み込むまでに、かなり時間がかかってた。


彼は、時間をかけて飲み込んだ後、

「お前が帰ってきた」って言い放った。

僕は「馬鹿野郎」って言いながら、

ノドのアメが一つ、落ちた気がした。


きっと彼も、僕がアメを飲み込むと同時に、

自分のアメを一つ飲み込んだはずだ。

同じように思い、同じように悩み、

同じように努力をしてきたはずだから。



僕の得意なポジションは、

オフェンシブ・ミッドフィールダーだと思ってる。

彼は、ディフェンシブ・ミッドフィールダーだと、僕は思う。


僕は、状況の読みには自負があり、

ノールックでボールを供給できる自信がある。

その上で、ここだと思うタイミングで飛び出し、

ことさらシュートを打ちたがる。


彼は、ほぼ同じ動きなのだが、

僕よりもパスカットが上手いから、ディフェンシブ。

そして、チャンスがあれば、ミドルシュートを打ちたがる。


シュートが打てると思う、タイミング。

誰かそこに走りこめと思う、タイミング。

ヤバイと察知する、タイミング。


そういうタイミングが合う心地良さを得られる奴。

だから、気がつくと、近くにいる。


きっと、

ゴールが決まった時の気持ちや、

ゴールを決められた時の気持ちも、

似ているんだと思う。


そして、たまに、

自分のポジショニングが分からなくなるのも、似ている。


「ディフェンシブになり過ぎてねぇか?」ってのが、

今の彼の不安であり、不満であるはずだ。

似た動きをするはずの僕が、ディフェンシブになり過ぎてたのを、

分かってたから、余計に。


承知の上で壁を越えようとした思いが間違いだったとは思わない。

ただ、「それでも、シュート打とうぜ」って、もっと声出しても良かったと、

今、僕は思ってるよ。



彼との共通点の一つに、The Blue Hearts がある。

また出たね。好きだね。


僕は、彼の歌う「青空」に感涙した。

その時、彼は「ちょっと選曲を誤ったか?」と、

ポジショニングを気にしてたけれど、

僕には、とっても見事なミドルシュートだった。


だから僕は、彼に「人にやさしく」を歌おうと思う。


僕が言ってやる でっかい声で言ってやる

ガンバレって言ってやる

聞こえるかい? ガンバレ