タイトルの本を今年に入って上梓された坂本光司先生(法政大学大学院教授)の講演が先週金曜日にあり聞きにいってまいりました。

「人知れず頑張っている誠実な会社の経営者や社員に、本を通じてエールを送ってあげたい。」という坂本先生のこの本で紹介している会社は、8社で一部を紹介すると


海外の難民キャンプを直接訪れ、現地で視力検査を行い新しい眼鏡を提供して世界各国の10万人を超える貧しい人々の生活を向上させた北海道の眼鏡会社、株式会社富士メガネ。(松下幸之助も司馬遼太郎も、わざわざ北海道のこの会社で眼鏡をあつらえた)


多くの同業者が売上を半分に減らして中、好業績を維持し続けている住設部品の製造・販売会社、未来工業株式会社(社員の年間休日は平均140日~143日と日本で一番休日が多い会社といわれ、社員の感動と幸福のために多くの制度があるこの会社にないのは、タイムレコーダーとユニフォーム、女性社員のお茶くみだという)


人を人とも思わない、下請けいじめを当然を考える多くの経営者は、「学者の書いた本」とバカにするだろう。しかし、そのような「問題は自分にはなく、社員や時代が悪い」と責任転嫁するあなたの会社はうまくいっているのですかと問いたい。


案外、日本も捨てたものではないのではないか、そんな風に思いました。