成分の中には油に溶けやすいもの(油溶性)と、水に溶けやすいもの(水溶性)があります。


例えば、水に溶けやすいビタミンCとB

油溶性といえばAやD,Eになります。

水に溶けやすいC、B群は多く摂りすぎても尿や汗で排出されますが、

油溶性ビタミンは脂肪などに蓄積(なじんで定着)することから、

摂りすぎると副作用の危険があるんですね。


ビタミンとは、「生存に不可欠な微量成分」という意味を持ちます。

うまくバランスよくビタミンを摂っていきたいですね。


ちなみに肌バリヤ成分は主に油脂類になりますので、

水溶性ビタミン成分がシャンプーに配合されていても皮膚より下には浸透できません。

皮脂は油分なので、水溶性のものはなじめずに流されてしまうんですね。

ザクロシャンプーにはビタミンC(アスコルビン酸)が配合されていますが、

ビタミンCは水溶性なので通常なんら効果を示せません。

しかしザクロシャンプーのテトラヘキシルデカン酸アスコルビルというのは油溶性に改良されたビタミンC。

油になじみやすい部分(テトラヘキシルデカン酸)をくっつけたビタミンCで、

肌バリヤになじみこみ、肌の奥に浸透してから切り離され、初めてビタミンcとしての仕事をします。

ビタミンCは抗酸化力が優れていて、かつ肌の奥で機能することで43時間前後持続するという優れもの。

切り離されたテトラ~という成分も元々皮膚に存在する脂肪酸なので害はなし。

このような化学の素晴らしい進歩による恩恵を受けられるんですね。