1875年(明治8年)11月に設立された三菱商船学校と1888年(明治21年)11月に設立された大日本水産会水産伝習所が、戦後ともに新制大学(東京商船大学・東京水産大学)となり、2003年(平成15年)10月両校が統合し東京海洋大学が設置された。
JR・京急「品川」駅から数分、高浜運河を渡ると駅付近の喧噪さが嘘のように消えていき東京海洋大学は一投足だ。
正門を入って左手、鯨ギャラリーや水産資料館がある。鯨ギャリーでは鯨の骨格の大きさに感嘆し、水産資料館では魚以外の海洋生物の多さに驚く。
突き当りを左折し陸に揚がった「雲鷹丸(うんようまる)」(国登録有形文化財)を左に見ながらなお進むと高速道路とモノレールの下をくぐる。
地上3~4mの所をモノレールが走っている。この近さ(高さ)で走っている電車は迫力がある。
モノレールの先には艇庫があり大学の船が停泊している。
正門
構内案内図
鯨ギャラリー。セミクジラ(背美鯨)の骨格。
「雲鷹丸(うんようまる)」(国登録有形文化財)
東京モノレールの電車
②-⑶ 東京海洋大学(旧 東京商船大学)(東京都江東区)
東京メトロ東西線「門前仲町」駅から10分、同有楽町線「月島」駅からも10分、JR京葉線「越中島」駅からは2分で東京海洋大学に着く。
正門を入るといきなり、テレビドラマで何回か見たことがある1号館(国登録有形文化財)が迎えてくれる。
煉瓦造りに見えたが、鉄筋コンクリート造り、外壁はスクラッチタイル貼りである。
1号館左手の木立に隠れるように第一観測台、第二観測台がある。ともに、煉瓦造り、八角形、第一は屋根がドーム型、第二は八角錐。
両方とも明治期の天体観測施設で国登録有形文化財である。
1号館から右手に進むと、陸上に「明治丸」(国重要文化財)がある。
ほかに、繋船場あり、南洋の島の酋長から寄贈された玄武岩あり、紅梅白梅が咲き誇る広場あり、見どころの多いキャンパスだ。
正門
構内案内図
1号館(国登録有形文化財)
第一観測台(左)。第二観測台(右)。ともに国登録有形文化財。
「明治丸」(国重要文化財)
大学前の歩道橋