① 東京大学
旧帝国大学は東京大学から。東京メトロ南北線「東大前」駅で降りる。まず有名な赤門を見ようと思ったがこの駅からはちょっと遠くて、東大の塀に沿って歩いていくと「農正門」に出た。農学部キャンパス(弥生キャンパス)の正門で、木曽檜で造られている由緒あるものだ。
農学部構内に入らないでなおも塀に沿って歩くと左手に正門が見える。石造りの重厚な感じの門だが、格別のことはない。
さらに進むとやっと加賀藩前田家の江戸の邸の門だった赤門に出る。重要文化財である赤く塗られたこの門も東大のシンボルとなっている。ここから東大構内に入って安田講堂や三四郎池などを見学しよう。
赤門から入構して“正赤通り”を正門まで戻るように歩くと、正門から続く銀杏並木の正面に安田講堂がある。受験生憧れのこの講堂は、安田財閥の寄付によって1925年(大正14年)に建てられたものだ。
ここの地下に売店があり学名入りシャープペンシルを買って、広い構内をさまよい始めた。
安田講堂の右手から三四郎池の畔へ。「これが有名な三四郎池だ」と自分に言い聞かせてしばらく周囲を散歩する。都心にあってこれだけの緑や空間は貴重なものだと思いつつ、“法文横丁”や“合格通り”を進んで医学部本館前に出る。
この医学部本館のほかに、総合図書館、工学部、法学部、文学部などの建物は、著名な建築家の設計だったり、意匠を凝らした造りであったり、専門的なことはわからないが筆者にとっては見ていて楽しいものだった。
マンホールがいくつか目に付いた。「帝大」「東京帝国大学」「東京大学」などの種類があった。バリケードと同じく、学名等が明記されたマンホールを見ると筆者は訳もなく嬉しくなる。
広大な本郷キャンパスに隣接して、農学部キャンパスのほかに浅野キャンパスがある。浅野キャンパスには「弥生式土器発掘ゆかりの地」碑や弥生二丁目遺跡などのほか、原子力研究総合センターなどがあり、悠久の時を刻んでいるようだ。
正門
赤門
農正門
安田講堂
医学部本館
総合図書館
賑わいの三四郎池。関東大震災では防災面でも役立ったと言われている。
「鹿の角(本物)」。松ぼっくり200円。
マンホール「東大」
「東大農学部際」構外
未来の東大生
現在の東大生