カンジダになった私は病院に行くことにするのですが、淋病のときに行ったところはどうしても行く気になれなかったので、新しいところに行きました。

新しいところの先生は触診、問診共に丁寧で、すぐにカンジダ症の診断をしてくれたと同時に、ちゃんと、ほかの病気に罹ったことがあるかを確認してくれました。
そこで私は淋病のこと、以前にかかった病院からの処方が中途半端に効かなかったことを説明すると、耐性菌の説明と
「今は良い薬が出ているから」
とセフィキシム系の薬を処方してもらい、そこでやっと中途半端に続いていた淋病が完治しました。

カンジダに対して処方されたのは、水虫薬のCMでも有名なラミシールクリームでした。ラミシールは商品名で、薬品名で言うとテルビナフィン系の薬です。

ラミシールは水虫への効果てきめんの新薬……と、巷ではよく言われているようですが、私の場合は、なんと効きませんでした。

薬品名も分かったので、自分でドラッグストアに行って市販のラミシールを買って追加していたのですが、別に含まれている痒み止めと消炎剤のお陰で痒みはかなり抑えられたものの、相変わらず陰部の皮膚は湿り、下手をすると角質も出てました。そのうち陰部の皮膚が、カンジダとは別に赤く腫れるようになりました。

市販のラミシールクリームは足用なので、デリケートゾーンには強過ぎるのかもしれません。カンジダ菌より先に私の陰部が悲鳴をあげてしまいました。

あまりの結果にわけが分からなくなってた私は陰部に
・消毒液
・オロナイン
を塗りました。消毒液は効いてる感じがしたのですが、陰毛の色がどんどん抜けていくので、怖くて使用をやめてしまいました。
……今、思うと、なにやってたんでしょうね。

話はそれますが、
カンジダのせいで無駄に毛量が増えたために困ったことが起きました。患部の陰毛の密度が異常に増えたので、クリームが患部につく前に陰毛についてしまうのです。
あまりのつけにくさに、液体タイプのラミシールを使ったり、消毒液なんかに走ったわけですが、単純に剃れば良かったのではと思います。

結局、私が藁にもすがる思いで使ってみたのは、昔からあるほうの水虫薬のダマリンでした。ラミシールの主成分がテルビナフィン塩酸塩であるのに対して、ダマリンの主成分はミコナゾール硝酸塩と呼ばれるもので、私のカンジダには、こちらのほうが効きました。
たいていの水虫薬には強力な消炎剤と痒み止めが配合されているので、効果を誤認しやすいのですが、それを差し引いてもダマリンのほうが確実に効いたことを確認しました。

角質は出なくなり、
陰毛の密度も減り、
痒みも湿り気もだいぶおさまりました。

ただ、後遺症として、肌色の部分もたくさんあった陰部が全体的にまだらに黒茶けてしまったのと、陰茎の陰毛をはじめ、陰毛の生える範囲が無駄に増えました。
私は行く気はないのですが、陰部の脱毛のためにサロンに通いたいと思ってもとても人に見せられない見た目になりました。

また、暑い日のあせも、や、ウォシュレットですぐにかぶれるようになってしまいました。