岩仲間のKさんと二人で、石鎚山の南尖峰に続く、墓場尾根にマルチクライミングに

行って来ました。

 

昨年は、アプローチがなかなか見つけられず、時間が無くなり墓場尾根下部

しか登れなかったので、今回は下部・上部とつないで登ってきました。

”墓場尾根”って名前ですが、名前だけ聞くと、墓場に行ってしまうほどの、厳しい尾根か

怖い謂れがあるんじゃないかと思ってしまいますが、そうではありません。

柱状節理で割れた岩がまるで墓地の墓石ように競り出していることから名付け

られた岩尾根です。

 

墓場尾根上部を軽快に登るメンバー

 

広島を3:30に出発し、5:50 山陽道~西瀬戸自動車道とつないで来島海峡大橋を渡り、

来島SAにて休憩中に、夜が明けてきた。    東側を見ると  素晴らしい朝焼けでした。

日の出 赤い光の帯が、瀬戸内海を染める。  早起きして来た甲斐がありました。

5分もしたら、明るくなってきた。  朝陽の上部は、分厚い雲に覆われてる。  曇り空です。

UFOラインで、土小屋駐車場に向かう。  瓶ヶ森に向けて笹尾根が続く。

通称「UFO(雄峰)ライン」は愛媛県と高知県にまたがる石鎚山系の尾根沿いを、くねくねと縫うように走る「町道瓶ヶ森線」の愛称である。

2018年の”トヨタカローラスポーツのCM”で、中条あやみ&菅田将暉が、ドライブしながら

「風になりたい」 を歌ってた場所です。  歌いたくなるほど  気持ち いいよね  

子持権現山 1673m やっと姿を見ることができました。

ここ数年、何度も訪れてるんですが、いつも雨やガスで姿を見ることが出来ませんでした。

土小屋駐車場 8:20着  駐車場は満車状態      準備して、8:40出発

登山道にて、右側に  笹ヶ峰 1859m が見えた。

北側はガスで隠れてるが、目的地の”墓場尾根”は見ることが出来た。(写真左の岩稜部)

9:40 東陵基部より、バリエーションルートに入る。  笹藪を掻きわけて登っていく。

右の尖った岩が矢筈岩 1846m   岩と岩の中央が笹滝  

笹滝 笹をつかんで急斜面を登る。        南尖峰下の東陵核心部の岩壁を登ると

南尖峰 1978m に到着 11:09

墓場尾根の下部に向かって下る。         墓場尾根上部を左に捲いてテラスに渡る。

墓場尾根上部の下を、フリーでトラバースして、テラスに向かう訳です。。。  怖っ

テラスにて、墓場尾根が見えてきました。
※柱状節理で割れた岩がまるで墓地の墓石ように競り出していることから名付けられた。

落ちる程、急な草付きを草を掴んで下る。     笹が出てくると、  岩稜基部 

墓場尾根 下部  12:09 登攀開始  このルート 出だしが一番ムズイかも

2P目  岩も乾いてて登りやすい。           どんどんロープもでて高度アップ
背後に、二ノ森(面河山)1929.6m、   堂ヶ森 1689m を望む。    いつかは歩いて見たい。
ここでピッチを切ったが、棚狭し             3P目 スタート
錆て朽ちたハーケン  これに命は預けられない
カム(Black Diamond キャメロット)で確保します。
「カム」はナチュラルプロテクションのひとつで、自然の岩の亀裂を利用し支点構築が可能。
4P目 岩が脆く切れ落ちてて怖い。ここを登り超えると、目の前に 墓場尾根と上部が見える。 
※前回より、細かくピッチを切ったので、ここが4P目、前回は3P目でした。
自分は、ビレイ専門 リードはクラック番長にお任せ  前回はここで、右下に下ってアウトと
しましたが、今回は、左側を少し下がってトラバースして次に進みました。
5P目を抜けて下部の終了とした。 15:30      5P目を振り返ってみる。  怖っ(・・;)
※墓場尾根の上まで岩部を抜けようと試みるが、樹木に阻まれ、タイムロスしてしまう。~15:50
※ロープの受渡し、ピッチの切り方、ルーファイ等 見直せば、時間短縮できたはず 反省
いったん、岩を降りブッシュを抜けテラス部分まで移動。 ※テラスは岩と樹林の境目箇所
墓場尾根上部 テラスから左側に回り込んで 登攀開始 16:00~
風が吹き抜けて、半そでシャツでは寒くなってきたので、長袖シャツを上に着ました。
2P目 足下に墓場尾根が見える。           セカンドビレイ中の、クラック番長
左横を見ると、奥宮頂上社が、ガスの合間に見え隠れ。
上部に抜けると、南尖峰に出ると思ってたが、尖った岩峰がまだまだ続いていた。(;^_^A
3P目  鞍部にて                       高度感あり
4P目 左側をトラバースして抜ける         振り返ってみると こんなナイフリッジ
足元も。。。                        だんだん ガスが上がってきてる
5P目  トラバースして南尖峰 1978m にトップアウト     お疲れ様でした。  ~18:10

急いで、クライミング道具をしまい、天狗岳に向かう。  急げ 日が暮れる!! 18:30
今回の反省点  
ピッチ数が多い長いルートは、時間との勝負ということがよく判った。
次回は、スピードアップを意識し、ロープ操作、ピッチ、器具の受け渡し等、改善したい。
ルートの事前調査も、もっとしておくべきでした。
 
天狗岳に人が見えた。 さっきまでドローンが飛び回ってたのは、この人か?

日暮れ前に、天狗岳1982mを通過  18:40

あと少しで弥山 途中でライト点灯、弥山に到着 18:50

無事に岩遊びできたことに感謝し、山頂に建つ、奥宮頂上社に手を合わせる。
休まず、急いで下山開始 :18:50 
腹減った。 ニノ鎖小屋の長椅子で 最後のおやつを食べて小休憩 19:10 ~19:20 
土小屋駐車場に無事下山  ~20:50
 
緊急事態宣言中なので、20時以降は飲食店は空いておらず、普段は24時間空いてる
高速道路のSAも食事はダメ、食事ができるところが無く、コンビニでカップ麺に湯を入れて
もらい食べただけ・・・  
早く下山出来たら 温泉入って おいしいご飯食べてと 夢を語ってましたが 
夕方までに下山できなかった、自分たちが悪いだけです。(-_-;)
 
広島へは、翌日の2時過ぎに戻れた。   長い1日となりましたね お疲れ様でした。
また 行きましょう!!  有難うございました。