新日本キックボクシング協会
代表 伊原信一
――3月9日には、後楽園ホールで歴史のあるWKBAの世界戦が行なわれることとなりました。
「キックボクシングの生みの親でもある野口修会長から伝統のあるWKBA(世界キックボクシング協会)を2009年10月25日に受け継ぎ、今回、世界タイトルマッチを組むことができましたのは、とても感慨深いものがあります」
――WKBAについて、補足をお願いします。
「WKBAは、1976年に設立された歴史と伝統のあるタイトルです。周知のようにキックボクシングは、ムエタイに挑戦するために生まれた競技です。打倒ムエタイを掲げるキックボクサーが多いのは、そうしたことが背景にあります。そんな中で、もう一つの柱として世界一を決めるタイトルが誕生しました。それが、WKBAです。初めてタイトルマッチとして開催されたのは、1981年1月7日の富山勝治とディーノ・ニューガルト戦です」
――富山-ニューガルト戦は、キックマニアの中で語り草となっている名勝負です。
「当時は10回戦で行なわれていましたので、壮絶な闘いとなりました。過去の試合を振り返ってみても、あれほど過酷な試合はなかったかもしれません。その後も、キックの鬼の沢村忠が東洋太平洋のベルトを巻き、K-1のレイ・セフォー、ジョン・ウェイン・パー、新妻聡らが王者に名を連ねています」
――愛弟子の江幡塁選手が挑戦します。
「私の弟子が挑戦することは長い歴史を考えますと、とても意義のあることです。ぜひとも、ベルトを腰に巻いてほしいと思っています。前回の試合で塁は、ムエタイ500年の歴史に挑みましたが、分厚い壁にはね返されてしまいました。そんな中で巡ってきたチャンスを、絶対にものにする強い決意を持っています。打倒ムエタイ、世界一、この二つの称号を手に入れるためには、もっともっと貪欲になって誰よりも努力をしなければなりません。私は弟子を信じていますし、必ずやファンのみなさまの期待に応えると約束します」
――最後に、2014年の新日本キックボクシング協会の目標をお願いします。
「ファンのみなさまのおかげを持ちまして、新日本キックボクシング協会は強く魅力のある選手が育ち、着実に成長をしています。みなさまのニーズにお応えして、いいカードを提供することが使命だと自覚しております。2014年は、打倒ムエタイ、世界一、この二つの夢の実現を目指し、我々は一丸となって邁進していきたいと思っています。これからも、新日本キックボクシング協会に変わらぬご声援をお願いいたします」
(新日本キックボクシング協会広報部)