現在、フットサル女子日本代表はコスタリカで行われている世界女子フットサルトーナメントに出場しています。
第一試合はポルトガルに0-4で敗れましたが、本日行われたロシア戦は3-2で勝利しました。
明日はブラジルと。ustで生中継されているので興味のある選手はぜひ見てください。
→http://www.ustream.tv/channel/v-torneo-mundial-femenino-futsal
こちらは初戦、ポルトガル戦のフル動画
さて、今日は女子フットサルについて少し書いてみようと思います。
まず代表。男子と違い、定期的に活動があるわけではなく、大会があると召集され、直前合宿を3日間ぐらいやり本番を迎えるというのが今まででした。
今年は出発前にはじめて2回の合宿が組まれ、合宿が2回行われたことで多くの選手が代表のトレーニングを受けることができました。これは大きな進歩です。
ワールドカップはまだなく、この世界女子フットサルトーナメントが実質最高峰の大会です。
アジアでは、アジアインドアゲームズが最高峰の大会で日本は連覇しています。
そんなアジア最強の日本ですが近年、周辺諸国の成長が著しくうかうかしていると、その地位も脅かされます。
なにせ、通常の代表活動はしていないのですから、今のままではどこかの国が本気をだせば直ぐに追いつかれると私は見ています。
AFC女子選手権がスタートすることが決まっています。その先にはワールドカップも。
そこに向けて、今後代表活動をどうしていくのか。出来るところから手をつけていかないといけません。
さて、話を国内に向けます。日本リーグがないので国内のトップリーグは地域リーグです。関東、東海、九州、そして今年から関西。都道府県リーグがないところもまだまだ存在します。当然、国内にはプロ選手はいません。今回の代表選手も基本的には仕事を休んで参加しています。スペインリーグで活躍している選手も2人いますが。
女子の魅力は、この代表との距離感かもしれません。誤解を恐れずないいかたをすれば、少し頑張れば届く距離にある。
うちのチームにも元代表が3人います。
そしてもう一つ、この距離感は魅力でありつつ大きな責任であると感じています。
地域リーグで活動している選手のどれだけが代表予備軍であるという認識でいるかどうか。所属チームがどれだけそのような認識にいるか。
もし、AFCクラブ選手権があったとしたら日本を代表して出る可能性だってあります。そういった自覚と責任を持って行動していかないといけません。
そして、これからフットサルをしようと思う子供達の目標になり、憧れになっていかないといけません。
我々が率先して、女子小学生、女子中学生にフットサルを広める努力をしていくことが、将来の女子フットサルを支えることになります。たとえば、小学生までサッカーをやっていた女の子。中学でサッカークラブに入れる子はいいですが、距離や環境、レベルが問題で入れない子たち。この子たちをフットサルがしっかり受け入れる。中学卒業の時に、サッカーに戻るのかフットサルを続けるのかが選べる環境を作る。サッカーに戻った選手も、高校卒業、大学卒業でまたフットサルに戻ってくる。そんな環境。
地域リーグに所属するチームと選手は、男子のFリーグがもつ責任を、女子フットサルの世界で果たしていかないといけないのだと、あらためて感じています。
都道府県リーグの強化も必要。関東に絞ってみても、関東リーグと県リーグの差が開きすぎているところもある。リーグがない県もあるし。連盟の中でもまだまだ男子のついでにっていう扱いだったりする。そういったところも変えていかないと、変わっていかないと。
もちろん、自チームの強化は当然。もっともっと高みを目指すべき。
普及と強化。
自己の、自チームの強化だけでは、責任を果たしているとは言えないです。
一度に全部は無理かもしれないけど各チームできるところから取り組んでいきましょう。
