自分は、小学生のころクラスで将棋が流行っていたので一通りはできます。
もちろん、複雑な戦術とかはわかりませんが。

この将棋のやり方が実はフットサルによく似ているという話題をよくします。
攻撃をしながら守備も考えないといけない。
味方が動くスペースを作る動きが大事。
守っているだけでは、勝てない。
特にスペースの考え方は参考になるのでやってみるといいかもしれません。
で、今日はちょっと視点を変えて将棋から考えるチームについて。
将棋の駒には、それぞれ動き方が決まっています。
一番重宝されるのは「飛車」と「角行」でしょう。
よくチームの中心選手が欠けた状態を「飛車・角落ち」なんて表現することもありますよね。
飛車・角行はダイナミックに動くことができて、決定的な仕事をします。
しかし、飛車・角行以外の駒もそれぞれ特徴があります。
歩兵は1歩ずつしか前に進めませんが、その一歩が大事だったりしますし
そもそも角行は、「歩兵」が簡単にできるその一歩を、することができません。
斜めにしか動けないので。
桂馬もそうですね。飛車や角行では到底できない動きをします。
それぞれの駒には特徴があり、それぞれがその特徴を生かして戦う。
攻撃に専念する駒もいれば、その間に守備を固める駒もある。
一歩ずつしか進めない歩兵も、前に出ていくことで動ける範囲が変わる。
それでも能力には限界があり、飛車や角行にはなれない。
さて、将棋の話でしたが、チームスポーツでも全く同じではないでしょうか。
歩兵が1歩ずつしか前に進めないからと言って、歩兵は必要ないでしょうか。
飛車や角行はチームの中心ですが、他のどの駒よりもすべてにおいて優れているでしょうか。
飛車・角行だけのチームで勝てるでしょうか。
応えは否ですね。
それぞれの選手にはそれぞれの特徴があり、その選手ができないことに目を向けるよりも、その選手ができることに目を向けてそれを生かして戦う。
そうすれば、いずれ成長して「成金」し、チームにさらにプラスを与えてくれる。
飛車や角行にはなれないかもしれないけど、それでも十分チームには役に立てますよね。
時には飛車や角行が動き回ることも必要ですが
歩兵の一歩が助けることもあるでしょうし、桂馬がピンチを救うかもしれません。
みんな違ってそれでいい。
それをみんなが理解できたら、いいチームを作れると思います。
まあ、将棋と唯一違うのは、歩兵でももしかしたら飛車や角行になれるかもしれないってことぐらいでしょうか。