ミゲル講習会 | エフネットスポーツ社長日記

エフネットスポーツ社長日記

埼玉を本拠地に活動するフットサル・サッカー関連会社の社長日記です。
仕事のこと、プライベートなこと、気ままに書いております。

【告知】
12月21日に味の素スタジアムで行う小学生フットサル大会「第2回COPA BRASIL」。96チーム募集ですが、キャンセルが発生して残枠3となっています。都合がつくチームはぜひ今からでもお申し込みください。
大会公式サイト
___________________________________________________________________________



先日、ミゲル・ロドリゴ フットサル日本代表が講師を務める、リフレッシュ講習会に参加してきました。先月に続いて2回目。

これで残りは今年度中にあと5ポイント取得でめでたく指導者資格更新です。

photo:01



今回のテーマは「チームマネージメント」。

今まではトレーニングの紹介や進め方など「実務」に関する講習会でしたが、今日はどちらかというと「メンタル」の部分が中心。

そして、ミゲル監督もおっしゃっていましたが、実は一番大事な部分でもあります。

photo:02



中央に「チームが勝つために」とあります。
この日の話は、ミゲル監督が日本代表で行っているマネージメント手法を主な例としてあげており、話もトップレベルのチームのマネージメントを中心にされていたので、まさにチームのマネージメントとはすべてが「チームが勝つために」あるのですが、
ここが育成年代では「うまくなるために、いい選手を育てるために」となるわけです。

そこは、ミゲル監督もおっしゃっていましたが、間違ってはいけないところだと思います。

この中で、ミゲル監督も一番強調され、一番大事だとおおっしゃっていたのが、「モチベーション」です。
それをチームや個人にどう与えていくかは指導者の役割だが、それは知識や経験、そして技術的なことも含めて非常に難しく、まさに「アート」の世界だと。

モチベーションを高めるために重要なこととして4つの例を挙げていただきました

1.グループの成功への意欲
2.成功の可能性の認知
3.成功を導く価値観
4.勝者のメンタリティ

この中で、ひとつだけ紹介します。

「グループの成功への意欲」

選手が10人いたとします。それぞれにはそれぞれのモチベーションがあります。
このそれぞれのモチベーションの総和は果たしてチームのモチベーションになり得るか。

答えは、そうはならないというのが心理学の世界で検証されています。

ミゲル監督が挙げた具体的な例として、「綱引き」があります。
これはリンゲルマンという学者が発見したので「リンゲルマン効果」といいますが、
1対1で綱引きを行うと、人は「100%」のパワーを注ぎます。
それが、2対2になると、93%に低下し、3人なら85%に低下し・・・
そして、なんと8人になると49%にまで低下したとのことです。

監督はこれをなんとか防がないといけません。

そのためには、1人目の選手も10人目の選手も同じようにチームに重要な存在であると、監督が言葉や態度で示していかないといけません。

よく試合に出る選手にだけ声をかけ、出場時間が少ない選手にはその出場時間なりの声しかかけない。それで、同じようにパフォーマンスをしろといっても、選手のモチベーションは上がりませんね。

選手一人ひとりがチームにとって重要であり、何かしらチームに貢献しようと思わせること。
個人のモチベーションの総和がチームのモチベーションに近づくこと。

「怠情は連鎖する」

自分がそのチームの一員であること、その仲間たちと戦うことに誇りを持てるか。
まさにファミリーのようなチームになれるかどうか。
ひとりでも不満を持っている選手がいればそれは連鎖していきますね。

ちなみに、講習会でJリーグを優勝した広島と逃したマリノスの話が出ましたが
そんなことを予感させる記事がありました。 

V逸の悲劇 横浜M激闘の2013(中)チーム一丸には遠く

今回も非常に勉強になりました。

話のほとんどは、チームだけではなく、会社とかグループ全てに共通するものですね。
これをこのまま、企業のマネージメント講習会としても実のあるものになるのではないでしょうか。

チームに、会社に、還元できるようにしたいと思います。