フットサルを盛り上げていくには | エフネットスポーツ社長日記

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埼玉を本拠地に活動するフットサル・サッカー関連会社の社長日記です。
仕事のこと、プライベートなこと、気ままに書いております。

先日、フットサル人口が370万人を突破したというあった。
これは、年に1回でもフットサルを行った人の調査なので肌感覚としてはちょっと違う。

私がこの仕事にかかわりだして、すでに11年がたつ。フットサルをやりだしてからは15年。
当時、数えるほどだったフットサル場は全国で600施設を超えている。
皆無に等しかったフットサルができる公共施設もだいぶ増えてきた。
各都道府県さえなかったが、今や全国にリーグがあり、地域リーグがあり、そしてFリーグがある。

でもどうだろう。当時に比べて、フットサルはそれだけ盛り上がっているのだろうか。

最近よく感じることは、フットサルにかかわる人に「熱い人」が減ったということだ。
「減った」という表現が適切かどうかわからない。実際には増えているのだけれど
フットサルにかかわる人の中での割合が減ったというほうが適切かもしれない。

昔は、かかわる人のほとんどがこの競技に熱い気持ちを持っていた。
そういった人の情熱が、フットサル人口を押し上げ、全国リーグが発足するまでになった要因だと思う。
決して、自然発生的に競技人口が増えていったわけではなく、みんなの汗が詰まった結果だと思う。

今年のFリーグ。総じて観客動員が減っている。
これは招待券の配布を取りやめて、販売に切り替えているのも要因といわれるが
それでも1000人を切ってしまう試合が多いのは悲しい。

そんな現状を見て、「フットサルは盛り上がっていない」と世間に思われてしまうのはある意味仕方がないかもしれないが、フットサルにかかわる我々は、その現状を憂うだけではなく
どうやったら盛り上げていけるかを、もっと積極的に考え、行動に移していくべきだと思う。

たしかに、競技のフットサルとレジャーのフットサルは違うかもしれない。

しかし、トップのカテゴリーが盛り上がれば、一緒になって周りも盛り上がっていけるというのは、なでしこジャパンの優勝後の女子の盛り上がりを見てすごい感じるところではないか。
代表の活躍は、国内リーグに波及し、さらに今まで日の目を見なかった育成カテゴリーにまで目が行くようになっている。大口のスポンサーもかなり出てきているようだし。

たとえば全国にある600のフットサル場。中には、Fリーグには全く無関心の施設も多いかもしれない。フットサル人口がどうとか、育成がどうとかに関心がない施設もあるかもしれない。

しかし、どうだろう。フットサル場に来るお客の中にも、「フットサルが大好き」という人が減っている気がしないだろうか。
周りに誘われているからとりあえずやっているというような層。もちろんこの層も、フットサル場の大事なお客様ではあるし、そこからコアな層へ発展していくことが理想なんだが
あまりにこの層が増えてくると、ほかの関心ごとが増えたときに、一気にフットサル関心層が減るのではないだろうか。

我々がすべきことは、もちろん目の前のお客様に対応することもそうだが
もっとフットサル界全体を盛り上げて、この競技をさらに発展させて
フットサルが大好きという人を増やしていく努力ではないだろうか。

そんな熱い人たちが、全国で動き出せば、Fリーグの観客ももっと増えるだろう。
Fリーグが盛り上がれば、競技全体をもっと押し上げていけるではないだろうか。
事実、決して満足いく数ではないがマスメディアでも取り上げていただける数が増えてきたし
支えていただけるスポンサーも出てきている。

それだけが答えではなく、やらなければならないことはもっともっとあると思う。
しかしFリーグはフットサル全体のシンボルであり、損得関係なくみんなが支えていくべきリーグなのだと思う。

フットサル場はフットサル好きがあつまる社交場。その社交場でもっともっとフットサルを盛り上げて、好きな人を増やしていきたいですね。

まずは、Fリーグのポスター掲出や、チラシ設置。試合のビデオを流すなどちょっとしたことからやってみてください。