フットサルの審判のこと | エフネットスポーツ社長日記

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埼玉を本拠地に活動するフットサル・サッカー関連会社の社長日記です。
仕事のこと、プライベートなこと、気ままに書いております。

先日のFリーグ第26節において、浦安および大阪で審判のジャッジに対して


疑問の声が数多くあり、実際に見た人などからもそういった声を聴いたほか


ツイッターなどでもそのような書き込みがありました。




実際私はその場にいませんでしたので、ジャッジそのものについての言及は避けますが


「審判が試合を壊す」みたいな発言や議論はよく聞くことがあり


それはFリーグのみならず、地域リーグ、都道府県リーグ、はたまた1DAY大会に至るまで


それこそ、そこに試合があれば大きさの大小はあれ何かしらの問題が起こります。




はっきりいって、これはお互いにハッピーな状態じゃない。


そして、それを解消する努力をお互いがしているとは思えないので


どうにかならないものかなーと自分なりの意見を書いてみようかと思いました。




もちろん、サッカーでも同じことが言えるわけだけど、話をより具体的にするために


フットサルに絞って話そうかと思います。




内容がナイーブな問題ではあるので、立場上微妙だったりするのですが、まあ気軽に読んでください。


ご意見あればコメントやツイッターで呼びかけてくれれば議論します。


むしろ議論したいです。




まずは選手の立場からできること。


試合は審判がいないと成り立たないということを理解すること。


審判は敵ではなく、一緒にゲームを行う仲間だということを理解すること。


そして、これが一番大事なのですがプレイヤー自身がルールを理解してフェアに試合をすること。




審判のジャッジに対して、選手が異議を唱えたり、ミスジャッジだと唱えることの多くが


実はルール上正当なものであることが非常に多いです。


つまり、正当なものに対して間違った知識でフラストレーションがたまっていき


自分をコントロールできなくなっているケースが散見されます。




たとえばハンドの反則。いまだに「ボールが手にぶつかったらハンドだ」と考えている人が多い。


あー、アジアカップの松木さんとかね。




第12条にはこう書いてあります。


「ボールを意図的に手、または腕で扱う」


読んでの通り、「意図的に」という文言があり、ぶつかっただけではハンドにはならない。


この「意図的かどうか」の判断をするのが審判。




なので、これを理解していない選手は「手にぶつかった、ハンドだ」→「なんで審判は取ってくれないのか」→「この審判は手にあたったのが見えていない」→「へたくそな審判だ」と勝手に解釈していきます。




これは一例で、ほかにもたくさんあります。




同じく反則の箇所ではこのような記述があります。


「競技者が以下の7項目を不用意に、無謀に、過剰な力で行ったと判断した時は直接フリーキックが与えられる」


例を挙げると、相手をけるとか、つまずかせるとか、チャージするとかですね。




上記の「不用意に~」の下りが、審判と選手間でもめる原因になることがしばしばあります。


これも読んでみたとおり、ただ押したからと言って反則にはならない、ただ足がぶつかったからといって


反則にはならないのです。




この「不用意に~」の下りの部分が、審判によって「基準」にばらつきがあるので


それがしばしば問題になるのですが、1か10かというような大きなばらつきではなく


1か3かぐらいの小さなバラつきは、選手は受け入れていくべきだと思います。




同じようなプレーであっても、プレーの起きた状況や、審判の見る角度などでも


見え方が変わってきます。そういったことを理解したほうがいいですね。




それとよくあるのが、近くの審判のジャッジを反対側が訂正するケース。


そんなとき、選手は決まって「近いほうの審判はこっちを指している」とクレームします。


これも選手のフラストレーションがたまるケースですね。




でも実はこれ自体がナイスジャッジなんですね。それについては後述しますが


近いとどうしても目線が直接的になりがちなので、逆に見えないことが多かったり


見えない角度が多かったりします。


そんなとき、逆サイドのほうが見れることが多いのは審判をやってみるとわかります。


キックインのワンタッチとかね。




あとはペナルティエリアが何メートルとか、第2PKは何メートルとか


交代ゾーンの幅は何メートルで、センターサークルは何メートルとか。




そういったコートサイズも理解しておけば、キックインやFKで、過度に5Mを


アピールすることがなくなったりするかな。


「近い、近い」ってアピールするのはいいけど、じゃあどれくらい離れるのって


分かってアピールしているのかなぁ。




こういうアピールや、またルールを理解せずクレームを繰り返す行為が


審判の心理に影響することって結構あるので、選手側からこうしたことを


改善していくことで、審判への見方も対応も変わってくるのかなと思います。




なんか長文になってきたけど構わず続けます(笑)




次に審判から改善していくには何が必要か。




自分は4級審判ですが、年間約2千試合×10年間経験しています


なので、県リーグを吹いている方より経験が多いこともあります。


こういう話をすると「所詮民間の試合だから」という人がいるんですが


結局やっていることは一緒ですからね。もしかしたら、そういった意見がでることが


審判の改善すべき点の一つかもしれません。




審判の中には、審判が特別な存在であるかのような


選手の上に立っているかのような態度をとる方がいます。




審判のジャッジは絶対→選手は審判の言うことを聞きなさい、的な。


こういう審判に限って、ジャッジのほうも・・・というパターンが多いです。




審判は試合をスムーズに進行させるためにそこに存在するのであって


選手を統制して、支配するためにそこにいるのではないのです。




客商売などで「お客様は神様です」という言葉がありますが


これは店側からいうからいい言葉であって、お客側から「客は神様だろう」と


いうとニュアンスが変わってきますよね。




それといっしょで、「審判のジャッジは絶対」という言葉は


選手側から意識することであって、審判側からいうことではありません。


選手から信頼されて初めてそういう環境になるのです。




選手と審判は人としては対等であるべきです。


どちらが上でどちらが下などはありません。


そうじゃない審判の方も多いとは思いますが、心当たりのある方は改善してみてはいかがでしょうか。




そのほかいくつか改善してほしいなと思うことを上げてみます。




・間違ったジャッジはすぐに訂正を。


 選手の項でも書きましたが、審判は二人でやっていますので、反対側の審判が


 積極的に訂正をしてほしいです。プレー再開前であれば、たとえゴールといえども


 取り消すことができますので。


 以前、これを審判に伝えたところ「相手の審判を尊重している」なんて言ってましたが、そんなの本末転倒。


 たとえば、キックインとかで、逆を指しちゃったときとか。


 蹴る前に気づいたら、自分だったら「ごめん」っていって訂正しちゃいますね。


 この「ごめん」ってなかなか審判が言えない言葉ですよね、実は。


 間違ったら謝る。それでいいと思いますよ。




・選手ともっとコミュニケーションを取ってほしい


 試合中、もっと選手とコミュニケーションを取ってほしいですね。


 サッカーを見ても、いい審判は試合中選手と積極的にコミュニケーションをとっている。


 しかし、フットサルの一部の審判は選手とのコミュニケーションを取ろうとしない。


 何のファールを取ったのかとか、そういったことを試合が止まっているときに


 説明したり話をしたりするだけで選手は落ち着きます。


 もちろん会話を拒否するような選手はいるとは思いますが。




・ジャッジに対する意見を伝えてほしい。


 上記のコミュニケーションの項目にも通じるのですが、審判から個別のジャッジに対して


 言及する機会が少ないです。選手側からはさんざんジャッジに対して文句が出るけど


 審判側からは説明がない。説明がないから、すれ違ったまま放置というケースが


 多いように感じます。




・問題が起こる前に対処を


 自分はよく、ファールなどを未然に防ぐような声掛けをしたりします。


 ユニフォームを引っ張っているのを見たら「そこの手みてるよ」などと。


 キックインで足が入りそうな助走をしていたら、「足はいらないように」などと。


 以前、そんなジャッジをしていたら、協会の審判の方からプレーの前に声をかけるなと


 言われたことがあります。


 「選手には反則を選択する権利がある」みたいなことを言われました。


 問題が起こる前に対処しないのは、隠れてスピード違反を取り締まっているようなもので


 アンフェアだと思うのです。上記のような対応をしたほうが試合はスムーズにいくし。




・フットサルをしよう


 審判の中には、普段フットサルをしていない人もかなりいるのでは。


 特に年配の審判の方など特に。


 自らフットサルをしてプレーをすることで選手の気持ちを理解して


 今までより幅のあるジャッジができるようになると思いますよ。




・選手と審判の定期的なミーティングを


 これは各リーグごとにぜひ実施してもらいたいのですが、選手もしくは代表者と


 審判団との定期的なミーティングを実施してほしいですね。


 できれば、ビデオなどを見ながら。


 文句の言い合いではなく意見交換の場としてお互いがそれを理解して参加するのが前提。


 選手には審判がどう見ているかを理解してもらって、審判には選手の気持ちを理解してもらう。


 お互いが歩み寄って理解しあえるきっかけになると思うのです。


 試合中はもとより、試合後も選手に対しては話をしてくれないことが多い。


 選手からしたら「じゃあいつ話せるんだ?」という思いです。




 これは選手側にもメリットはありますし、審判側にも選手にしっかり伝えるという意味で


 意味のあることだと思います。




 正しいことをしていると自分では思っていても、それが理解されないのであれば


 それは全く意味のないものでしかありません。理解しないのが悪いのではなく 


 理解しようとしない、説明しようとしない姿勢が悪いのだと思います。




番外編・・・


 


・ゴールパフォーマンスについて


 ゴールした時、審判は笛を吹きません。たしか、相手チームに配慮をしてとか


 そんな理由だったと聞いたことがあります。


 これってすごいナンセンス。サッカーやフットサルにおいて、一番の場面であるゴールシーン。


 やっぱり、笛は吹いてほしいなー。


 それと、ゴール後のパフォーマンスや、喜びの表現。これらももっと緩和してほしい。


 特にフットサルはアリーナと席が近いので、ゴールパフォーマンスなどで観客と一体となれば


 もっと盛り上がると思うのです。




・マッチコーディショニングミーティングについて


 ユニフォームの色が相手とかぶると色の調整をしますが


 細かいこと気にしすぎな時が多々あります。


 挿し色が相手のユニフォームとかぶるからとか、横から見るとわからないとか


 ソックスのラインがどうとか。


 極論、上が違えばあとは分かるだろうというのが自分の考え。


 それがわからないというのは、たぶん視線が直接的なのかなぁと。


 全体を見るようにすると、あまり気にならないと思いますが。


 手袋が相手とかぶるといって外させた審判がいたらしいからね。




長くなってすいません。書いているうちに書きたいことがたくさんでてきて


うまく整理できませんでしたが、まぁお互い仲良くやりたいねーってことです。