今日は、埼玉の選手権予選、4部予選が行われました。
来週からは、3部リーグチームを加えた1次ラウンドが始まり、新ルールが適用されます。
今日も、いろんな選手から質問がありました。
いろいろみんなの話を聞いていると、大きく分けて三つのパターン。
・改正案を読み解いて、「ここの解釈はこうですよね」って聞いてくるパターン
・改正案を人伝手にざっくり聞いたようで、ざっくり質問してくるパターン
・改正すら知らないパターン
まあ、3つ目は問題外として(今日だけで4人質問受けましたが・・・)
2つ目が結構多い。
ルールはこっそり変更になっているわけではなく
しっかり告知されているし、だれでも見れるので、競技志向でやる人はしっかり見ておきましょうね。
ちなみに、弊社が運営している関東大学フットサルリーグでは明日から新ルールを採用します。
どこよりも早く、かな。たぶん。
今回のルール改正で、プレイヤーに直接影響を受けそうなのは以下の三つですかね。
第12条 ファウルと不正行為
ここの欄がサッカーと同じになりました。
もっとわかりやすく言うと、「スライディングタックル禁止」の1文が削除されました。
ルール改正の是非は別として、これは一番大きな改正です。
ただ、注意をしなければならないのは、サッカーと同じようにバンバンスライディングして構わないか、サッカーと同じ感覚でしてもファールにならないか、というとそうではないと思います。
それは下記の一文があるから。
「不用意に、無謀に、過剰な力で行わない限り」認められる。
この表現はサッカーと同じですが、この一文でかなりグレーゾーンな部分ができ、審判の判断にゆだねられる部分が多くなります。
私の解釈も少し違うと思いますが、たとえば、サッカーで言うと足の裏を見せてのスライディングは「危険なタックル」とみなされるように、フットサルにおいても、「どのスライディングが危険で、どれが正当なのか」の基準が徐々に出来上がってくるのではと思います。
12条が改正されて、なんでもかんでもスライディングしていると、「一発退場」と紙一重ですので、気をつけないといけないですね。
ちなみに、あくまでも競技としてフットサルをしている人は気にしてほしいですが
エンジョイでやっている人は、今はあまり気にしなくていいです。
このような改正があったからといって、普通の民間のIDAY大会でスライディングがOKになるかといえば
少なくとも弊社では、競技系の大会を除いて採用しない方向で考えています。
今の状態だと、「気軽にボールをけることを楽しむ」人にとっては改悪でしかないですから。
二つ目の改正は、ゴレイロへのバックパスについて。こちらも12条にあります。
今までは、ゴレイロから出されたボールが、相手に触れるか、アウトオブプレーになるか、ハーフをボールが超えるかのどれかをすれば、バックパスができたが、最後の部分「ハーフをボールが越える」というところが削除されました。
一番影響を受けそうなのはパワープレー。ゴレイロが自陣にいてボールを回すことができなくなりました。
ただ、やり方次第でパワープレーはできるので、パターンは変わるとおみますが、また新しい形が出てきて面白くなるのではと思っています。
ちなみにこれからは、コイントスでどちら攻めを選択するかは大きな問題になりますね。
何が大きな問題なのかは、秘密です。
パワープレーよりも、陥りやすいミスとしては、普通にボールを回しているときに作り直しや、プレス回避でゴレイロに戻すとき。
その時、そのボールの始まりがゴレイロから出たのかそうでないのかをしっかり把握していないといけませんね。
三つ目は第7条の試合時間。
今までは、ブザーの音で試合時間の終了が知らされていたが、今後は審判が笛を吹いて終了を知らせることになった。
これは、ブザーが鳴る直前にキックされたボールが、ブザーが鳴った後にゴール方向に飛んでいる場合、その行方を見て終了をするということ。
前回のワールドカップ、準決勝のスペイン・イタリア戦のような大問題になることを解消する意図があるとおもいます。
これは良改正ですね。
このルール変更で気をつけたいことと言えば、終了間際に相手がボールをけって、その間にブザーが鳴り試合が終了したと勘違いして、最後のボールの行方を追わなくなってしまうこと。
特に勝っているチームにありがちですね。
ガッツポーズとかしていたら、実はゴールにボールが入ったなんて言うことがないように。
と、三つのルール改正についてあげてみました。
今月、関東リーグのほうで審判を交えた新ルール説明会が行われるそうなので
そこで確認して何か違う解釈があればまた報告しますね。
くどいですが、競技でやっている方は、必ず自分の目でしっかり改正案を見て
読み解くことが大事です。自分のため。