C級コーチライセンス講習 | エフネットスポーツ社長日記

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埼玉を本拠地に活動するフットサル・サッカー関連会社の社長日記です。
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昨日、日本サッカー協会公認のC級ライセンスを取得してきました。
2月と3月にそれぞれ2泊3日を2回行い、実技テスト、筆記テストを経てようやく取得です。

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 ライセンス講習会は下は19歳、上は50代の方まで多くの年代の方が参加し、学生からクラブのコーチ、高校の先生など職業も様々。

 そんな普段接点の少ない方と、同じ時間を共有して、指導現場の話やその他もろもろを一緒に話せる機会はそうそうないので、非常に貴重な時間だったと思います。

あらためて、今回参加してよかったなと思いました。

 講習会で印象に残ったことを少し書いておきます。備忘録も含めて。


 「日本サッカー協会が掲げる一貫指導について」

 一貫指導というと、小さい子から高校生までの縦割りの組織というイメージがあると思いますが、そういったシステム的なことでなく「コンセプト」です。

 子供の発育発達のスピード一様ではないので、この年代では適していても、この年代には適さないというようなトレーニングや始動があります。一般に プレゴールデンエイジ(8、9歳ごろ)、ゴールデンエイジ(10~12歳)という呼び方をしますが、そのような子供の特徴を理解したうえで、適切な指導をする。そして、それを次の指導者へ送り出していく。そういった指導者のリレーを日本全国で行おうというものです。

 「クリエイティブで、タフで、たくましい選手の育成」

 サッカーの楽しさは自分で判断して、イメージ通りにプレーできることにあります。コーチが常に答えを教え、もしくは一つの考えを強要し始動することは、子供たちの判断する機会を奪います。
 
 これは先日フットサル日本代表 ミゲル監督の講習会でも話になったことですが「自分で判断して自分で行動できる」選手の育成が必要となります。

 タフでたくましい選手の育成には、指導者、審判両者の協力が必要です。少し接触があったただで倒れてしまう選手や、シュミレーションを誘うような選手、抜かれたらすぐにシャツを引っ張るような選手。このような選手をなくしていこうという考えです。

「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」 

 ロジェ・ルメール氏の言葉ですが、指導者は常に学び続けることが必要という重い言葉ですね。

「大事なのは今日の結果ではなく、子供が明日どういうプレーをするかを楽しむ気持ちをもつこと」

 オシムの言葉ですね。特に育成年代において、目の前の結果(勝敗)に一喜一憂すべきではないということ。もちろん、子供には勝ち負けにこだわる競争心が必要だが、コーチや親は勝ち負けにはこだわってはいけないということですね。


JFAには2005宣言というものがあります。当時のキャプテン川渕氏が宣言したものですね。

 ・2050年には、サッカーを愛する仲間が1000万人になる
 ・2050年にはワールドカップを日本で開催し、その大会で優勝する。

さて、この”約束”に向けてわれわれサッカーに関わる人間にはなにができるか。

そんなの無理だと言ってしまえばそれまで。2050年まで40年間あります。
たとえば、今10歳のゴールデンエイジの子を指導するとします。
その子が25歳になり、子供を授かったとしましょう。
その子が25歳になるのが2050年です。

どうでしょう。一貫指導により、われわれが指導者のリレーをした次の次の世代の夢。
そのぐらいの夢は見ないと、やっぱり面白くないでしょうね。