よく拝見するブログに、ラモスさんのブログがあります。
今回フットサルのことが書かれていたのでご紹介します。 こちら
「フットサルについて一言」というタイトルで自身がFリーグを観に行った時の感想を下記のように記している。
「はっきり言ってまだまだレベルが低い!それは技術的な事だけじゃなくて 精神的にも」
「下手くそなのに 俺はフットサルを良く知ってるぜ!みたいな勘違いしてる奴もけっこういる」
「ブームだけで終わらせないために、プロとは何か どういうものかFリーガー達はもう一度しっかり考えて 真剣に取り組んでほしい」
ラモスさんらしい、厳しい言葉が並びます。
知っている人がいなくなっているかもしれないですが、ラモスさんはフットサル日本代表に選出されていた時代があります。
そして、当時雑誌のインタビューで、代表選手に対して今回と同じような厳しい意見を言っていたのを覚えています。
フットサルが、Jリーグのような存在に将来目指すのであれば、このような意見には真摯に耳を傾けて行く必要があるでしょう。
ただ、ひとつ誤認があるとすれば、「プロリーグ」「プロ選手」と称しているところ。Fリーグは現在プロリーグではないし、プロ選手として生計を立てている選手は、名古屋を除いては1割にも満たない状態。
サッカーでいえばJリーグではなく、JFL。環境で比べればそれ以下という状態のチームも多い。
なので、ラモス氏がどの部分を観てそういう風に思ったのかは分からないが、なかなか難しい問題も今のフットサル選手にあるのは事実だと思う。
たとえば、あるチームの例で言うと
練習は週5日、試合が1日。オフは試合の翌日。
練習は夜9時から11時の2時間。
そのほかミーティングなども当然ある。
試合は毎週末行われる。
そのほとんどは、日帰りで移動。関東から関西、九州などなど。
さらに、代表に選出されれば代表合宿などもある。チームがオフの日にも練習があるだろう。
これが、約7ヵ月間ずっと続くのだ。
サラリーが高いわけでもない。多くの選手は、昼間は働かないと生計が立てられない。
そんな中でも万全の体調、精神状態をもって試合に臨まなければならない。
もちろん、Fリーグがなかった時代に比べれば幸せなのかもしれない。
しかし、一気に背伸びをしすぎた。
それは選手ではなくリーグ側が。
そしてその背伸びをしたしわ寄せは選手に来ている。
たとえば試合数。今は10チーム総当たり3回戦。年間27試合。
今季の観客動員は減る一方だ。
1試合の価値が低くなっているのも要因ではないか。
客数が変わっても、運営コストは変わらない。
思い切って試合数を減らしたほうが、コスト的には楽になるだろう。
今季はあと5試合あるが、早ければ今週末優勝が決まる。
残り4試合は消化試合だ。
最下位が降格するわけでもない。
上位に入ったからといってプレーオフがあるわけでもない。
2位になったからといって、選手の生活が一変するわけでもない。
残りの4試合は、ただ「選手の負けたくない気持ち」というそれだけが唯一リーグを維持するモチベーションになってしまう。もちろん、選手にはそのモチベーションで頑張ってもらいたいが。
今季から始まった登録枠の制限の問題もしかり。
たしかに多くの若手選手が出てくるきっかけは作った。
でも、登録制限のせいか、過密日程の成果わからないが、怪我等で選手が離脱してベンチに12名入っていないチームが多い。下手すればフィールド7人、キーパー2人なんて時もある。
それで本当に質の高いプレーを40分間持続できるのか。お金を取る資格があるのか。
これもリーグの制度がもたらす弊害だろう。
ほかにも思うことはいろいろあるが、長くなるのでこの辺で。
4年目の来年で大きな変革があることを望みます。