昨日のNHKニュース番組。
大躍進で、パリーグ2位に入った楽天イーグルスの特集でした。
その中で、選手が「チームが勝つために何が必要か」を話し合っている場面がありました。
そこにいた3人が口をそろえて言ったのは「自己犠牲の精神」。
プロなので結果が求められます。
野球でいえば、安打数であったりホームランであったり。
しかし、チームが勝つためには犠牲フライを打つことも必要ですし
バントでランナーを次の塁におくることも必要です。
そういう意味では、サッカーやフットサルに比べて、それがわかりやすいと思います。
サッカーやフットサルも同じです。
得点をした人ばかりが脚光を浴びますが、得点を挙げるまでにはアシストもあり、
スペースを空けてくれた人の動きもあり、攻撃につなげた守備をした人の動きもあり
いろいろな要素の中で、結果的に「誰か」がフィニッシュしたにすぎません。
得点を挙げる人は、はっきり言って「誰でもいい」のです。
チームスポーツというのはチームで勝つために行うスポーツだと思います。
もちろん、個人個人が自分のベストを常に目指して向上していくことが
結果的にチーム力を押し上げるという一面もあります。
しかし、チームあっての個人であることには変わりはありません。
個人あってのチームではありません。そこは間違ってはいけないところ。
こう考えている選手には、攻撃的な選手が多いのが特徴。
自分が得点できなければ面白くない、自分にボールが回ってこなければ面白くない。
そう考える選手が多いんじゃないかな。
サッカーでもそうですが、守備の選手は基本的に常に自己犠牲。
それを勘違いして、守っているだけではつまらないと、勝手に攻撃参加するようになれば
守備は崩壊するし成り立たない。
前者のような考えの選手は一度、守備やもっといえばGKを体験してみるといい。
フットサルではベンチに入れるのは12人。当然ベンチには入れない選手もいるし
ベンチに入っても出場機会に恵まれない選手もいる。
しかし、それはチーム活動の中の「試合」という一部分においての結果であり、
そこに至る過程においては、全員がチームのために活動をしてきていることは
間違いないはず。
試合に出場できた選手もそれを認識し、出れなかった選手もそれを理解することが必要。
出れなかった選手の力は、また次のチャンスで生かせばいい。
全員がそういう考えの下、チームが勝つためにどうしたらいいかを
常に考え行動できるようになれば、チームは結束し、今まで以上の力を
発揮できると思う。