左足置換手術から1か月目の今日、妻が退院する。
コロナ感染の折り、面会謝絶だったので、久しぶりの対面である。
遠くから看護師さんに引率されて来たのを目にしたら、いつもの妻の声が聞こえて来ました。
椅子に腰掛けていた私は、近づいて来る妻の様子をじっと見つめ『本当に歩いてる!』と感心していたら、通り過ぎて行っちゃった。
なんで〜
しかも、先程電話したばかりなのに、「まだ来ていないのかしら」だって。
追いかけながら「やあ」と言って再開したのであります。
車に乗ると「インターパークの福田屋に行きたい」と言うので連れて行くと、「カ━トを押して、買い物するのを夢見ていた」と言う。
「買い物なら、車椅子の時も連れて行ったじやないか?」と言ったら、「自分の足なら、自由気ままに行きたい所へ行けるから」と返答された。
『夢のよう、ああ嬉しい』と顔をほころばせ、お世話になった人への品選びを済ます。
昼食は、やはり生寿司で決まり。
ス━パ━の生寿司を自宅でほうばる。
今日最後の望みは、湯船で首まで浸かる事。
服を着たまま湯船の底に座る練習をしたら、無理だと言われた。
手術した膝が曲がりきらないらしいので、膝を曲げずに座る方法を伝授する。
14か月ぶりの湯船に浸かり、『ああ、嬉しい』と、再びほころんだ。