CON AIR

監督:サイモン・ウエスト

音楽:マーク・マンシーナ、トレヴァー・ラヴィン 

主演:ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ジョン・マルコヴィッチ、ヴィングス・レイムス、ミケルティ・ウィリアムソン、モニカ・ポッター、ダニー・トレホ、スティーヴ・ブシェミ

1997年 アメリカ映画





今ではどんな役でも分け隔てなく演じちゃうニコラス・ケイジが、アクションスターとしての絶頂期に撮った作品。

ジェリー・ブラッカイマーが製作しているので、爆発シーンなどアクションはかなり派手です。

ストーリーは、8年の刑期を終え出所した男が囚人輸送機に乗ったところ、居合われた他の囚人たちは飛行機のハイジャックを企んでおり、男も渦中に飲み込まれることになる・・というお話。

アクションに徹した娯楽作で、細かい部分を気にし始めるとキリがないので、そもそもなんであんな飛行機で囚人を運ぶんだ?とか、野暮なことは言わずに頭の中を空にしてご覧になることがお勧めです。

キャストも今みるとクセ者揃いで、特にスティーヴ・ブシェミが強烈な存在感を出していました。 

何故か本作品は、1997年のラジー賞「ワースト非人道・公共破壊貢献賞」を受賞しています。なんだこの賞は?

なお、本作品でのニコラス・ケイジはロン毛です😁










音楽は、マーク・マンシーナとトレヴァー・ラヴィン。

テーマ曲は、インダストリアルで重厚なノイズのリフから、ヒロイックなテーマが登場し、トレヴァー・ラヴィンらしい高揚感溢れるエレキギターがハードに決めるカッコいい曲ですが、短すぎるのが難点。もうちょっと長くすれば良かったのに。

overture(序曲)がスコア盤のラストに入っているのですが、劇伴的要素の強いスコアで、おっさんは少々消化不良。

とはいえ、劇伴でもギターが活躍していて、エレキやアコギがモチーフを奏でるロックなスコアになっています。(スライド・ギターも出てくるなあ)

オケも入ったハイブリッド・スコアですが、かなりロック色の強い内容となっています。

RC系の人なので、例のジャジャジャジャは当然入っています。

ロックなアプローチによる、ザクザクと切り込んでいく感じのギターフレーズはなかなかかっこいい。

スコア後半には、7分に及ぶアクションスコアが入っていて、派手に鳴らします。エレキギターのテーマモチーフが鳴りまくり、ソロも弾きまくり、ジャジャジャジャしまくりのてんこ盛りスコアでお腹いっぱい。

スコアの他に、ダイアン・ウォーレンが書いてトリーシャ・イヤウッドが歌う主題歌"How Do I Love"が流れます。これはアカデミー主題歌賞にノミネートされました。

サントラは、公開当時に主題歌を除くスコア盤CDが発売されたほか、現在ではダウンロード版も入手可能です。

主題歌は、トリーシャ・イヤウッドのベスト盤などに収録されています。