OPERATION FORTUNE: RUSE DE GUERRE
監督:ガイ・リッチー
音楽:クリストファー・ベンステッド
出演:ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、バグジー・マローン、エディ・マーサン、ヒュー・グラント
2023年 イギリス/アメリカ映画

 

 

ガイ・リッチー監督が手掛けるコメディ要素もある痛快スパイアクション。

ストーリーは、MI6の敏腕エージェントが、100億ドルで闇取引される極めて危険な兵器ハンドルを追跡、奪還せよとの指令を受けます。彼は天才ハッカーや凄腕スナイパーたちを仲間に加え、さらにハリウッドスターまで任務に巻き込んで、億万長者の武器商人に接近を図る・・・・というお話。

ジェイソン・ステイサムが相変わらずクソ強くて笑えます。この人、戦っても全然怪我しない。

チームが遂行する作戦は、トントン拍子に進んでいくので、ハラハラドキドキ感があまりない反面、安心して観ていられます。

ご都合主義のかたまりのような作品ですが、B級映画で慣れてるおっさんは全然気にならない。

ジョシュ・ハートネットは、後でクレジット見るまで分からなかったなあ。

さらに、ヒュー・グラントがすっかり年寄りになってて、時代を感じてしまうのでした。

おっさんも歳取るはずだ。

もともと、この映画のタイトルは「Five Eyes」になるはずだったとか。

 





 

音楽は、クリス・ペンステッド。

ガイ・リッチー監督とのコラボが多いイギリスの作曲家です。

全体的に図太いストリングスがリフを刻むクールなスコアで、

今時のアクション映画には珍しく、モチーフもちゃんどあるオーソドックスなオケスコアでおっさん好み。

タイトルトラックは、オリエンタルな雰囲気が漂うパーカッシヴなオケスコアでカッコいい。

演奏には、Chamber orchestra of londonが参加しています。

本編にコメディっぽい要素がある割には、スコアは至って硬派でシリアス。

ジョン・パリー風のモチーフもあって、なんとなく007を想起させるところがカッコいい。

中東風なフレーズもなかなかのもので、ロックなアプローチも手慣れた感じで、

今時の作曲家らしく、ジャンルを超えた引き出しの多さに感心します。

なお、劇中、「雨にぬれても」がビデオ付きで流れるシーンがあります。

サントラは、ダウンロード版が発売されています。