THE PREDATOR
監督:シェーン・ブラック
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:ボイド・ホルブルック、ジェイコブ・トレンブレイ、オリヴィア・マン、スターリング・K・ブラウン、トレヴァンテ・ローズ、キーガン=マイケル・キー、トーマス・ジェーン、アルフィー・アレン、アウグスト・アギレラ、イヴォンヌ・ストラホフスキー、ジェイク・ビューシイ
2018年 アメリカ映画




ご存じ人気SFアクションシリーズの1本。
今回は、1作目にキャストとして出演したシェーン・ブラックがメガホンを取っています。
このシリーズは、作品ごとにムラがあって、
中にはブランドだけ借りてきて作ったフランチャイズ作品みたいなのもあるのですが、
さすがシェーン・ブラック監督です。アクションも小気味よく、普通に面白かった。
1作目の続編として製作されているところもミソ。
ストーリーは、メキシコで活動中の特殊部隊員が、地球外生命体のものとみられる特殊な装置を見つけ、
こっそり本国の自宅に郵送します。
自宅では、息子がうっかり中身を開けてしまったことで装置がシグナルを発信しはじめ、
これを受信したプレデターが地球に向かってくる・・・・というお話。
主演は、あまり馴染みのない人ばかりで、脇役の方が知ってる人が多かったりします。
「ミスト」のトーマス・ジェーンとか、「スターシップ・トゥルーパーズ」のジェイク・ビューシイとか。
続編を感じさせる終わり方ですが、この続きってあるんだろうか。

2022年に、全然関係無さそうな「プレデター ザ・プレイ」なんてのが製作されてますが、どうなんでしょう。
殺戮シーンは、意外にあっさりと描かれていますが、実は結構グロイ(R15+指定)。




音楽は、おっさんのお気に入り、ヘンリー・ジャックマン。
有名なアラン・シルヴェストリのテーマモチーフがしっかり使われていますが、
オリジナルのフレーズの中に一音お遊びのような音を入れて個性を出しています。
劇伴も、いくつかのオリジナルモチーフが使われていて、シリーズとしての統一感があります。
そのおかげで、劇伴の一部を聴いただけでプレデター・シリーズであることが分かります。
その他に本作独自のモチーフもあって、全体的にメロのしっかりしたフルオケスコアとなっています。
穏やかなスコアは少なく、全体を通じて激しいアクションスコアに徹した内容です。
ただ、後半のアクションスコアのブラスのフレーズがちょっと青臭いのが残念。
マーベルシリーズにでも使えそうなヒロイックなモチーフなので、
わざわざこの作品で使わなくてもヒーロー物に取っとけばいいのにと思った次第。
このスコアだけちょっとした違和感を感じます。
とはいえ、全体を通して派手なアクションスコアに仕上がっているので、
おっさんとしては、本編同様に大満足の1本です。
サントラは、全25曲55分収録されたCDとダウンロード版が発売されています。