DEATH ON THE NILE
監督:ケネス・ブラナー
音楽:パトリック・ドイル
出演:ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、トム・ベイトマン、レティーシャ・ライト、アネット・ベニング、ラッセル・ブランド、アリ・ファザール、ドーン・フレンチ、ローズ・レスリー
2020年 アメリカ映画
ケネス・プラナー監督・主演によるアガサ・クリスティ原作のサスペンス第2弾。
ストーリーは、親友の彼氏を横取りして結婚した大富豪の令嬢が、
新婚旅行と称して知人たちとともに豪華客船でナイル川を下るツアーに参加しますが、
船内で殺人事件が発生し、居合わせたポアロが調査を開始する・・・・というお話。
「ワンダー・ウーマン」ガル・ガドットがポスターの前の方に載っているので主役級の活躍をするかと思いきや・・・
ジョン・ギラーミン版を知ってる人は分かると思いますが、そうでもありません。
全体の配役はどうしてもオールスターキャストのギラーミン版と比べてしまい、
物足りなさを感じてしまいます。
ポアロが推理を進めれば進めるほど、何故かイタズラに犠牲者が増えていきますが、
この手のミステリーにはありがちな展開。
リメイクとしては賛否両論ある作品ですが、映像も綺麗だし、
キャラクターの設定に新たな解釈が盛り込まれていたり、
おっさんとしてはこのまま頑張ってシリーズ化して欲しいなあと思ってます。
(おっと、第3弾も出ていた。)
音楽は、今回もケネス・プラナー作品の常連、パトリック・ドイル。
この人が書くスコアは、どれも英国の作曲家ならではの気品が感じられるので、おっさんはお気に入り。
エジプトやナイル川が出てくることから、アラビックなスコアが登場しますが、
イメージとしては「アラビアのロレンス」風というより「インディ・ジョーンズ」っぽいスケール感のある雄大なスコア。
こういうオールドスタイルで大袈裟なスコアは、おっさんの大好物。
最近、こういうスコアがめっきり減ってきたので、サントラとして発売されることは嬉しい限りです。
どことなくジョン・バリーを思わせるフレーズも飛び出すなど、
格調高いフルオーケストラの演奏が続きます。
劇中、ギターを抱えた黒人女性シンガーが歌を歌うシーンが何度か出てきますが、
実在のゴスペルシンガー&ギタリスト、シスター・ロゼッタ・サープの歌がそのまま使われています。
サントラは、ダウロード版のみでCDは発売されていないようです。