1922
監督:ザック・ヒルディッチ
音楽:マイク・パットン
出演:トーマス・ジェーン、モリー・パーカー、ディラン・シュミット、ケイトリン・バーナード、ボブ・フレイザー、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、ニール・マクドノー、ターニャ・シャンプー
2017年 アメリカ映画
スティーヴン・キング原作の中編を映画化したホラー。
劇場公開はされておらず、Netflixの配信作品になります。
ストーリーは、田舎の一軒家で暮らす男が、先祖代々受け継がれた農地を勝手に売建て都会に出ようとした妻を恨み、息子と2人で殺してしまいます。
殺した妻を敷地の中の古井戸に投げ込みますが、
それ以来、親子の周りで不吉なことが起こり始める・・・・というお話。
息子がたどる不幸な末路はほとんどベタな展開ですが、自業自得とはいえ何とも言えない気持ちになります。
男が起こした一つの過ちが次々と負の連鎖を生み、ゴロゴロと人生を転落していく様を描いた極めてシンプルな作品ですが、
スティーヴン・キング原作の小説の中では成功した部類に入るのではないでしょうか。
キングの小説って、小編や中編ぐらいが映画化にはちょうど良いような気がします。
音楽は、ロックバンド”Faith No More”のボーカリスト、マイク・パットン。
ハードでファンキーなFaith No Moreのイメージとは全く違うオーソドックスなスコアです。
メイン・タイトルは、繊細で細いストリングスによる張り詰めた緊張感が印象的なトラック。
不気味なつまびくようなストリングスやダークなトーンのシンセ、インダストリアルなノイズ、
金属を叩くようなアタック音などが中心のホラースコアですが、
ヒーリング・ミュージックの要素もあります。
物悲しいメロがスコアは後半にちょっぴり登場しますが、
全体的にシンプルな編成のダークなヒーリング・ミュージックという雰囲気のあるスコアです。
ストーリーもさることながら、決して聴いていて楽しいスコアではありませんが、
あのマイク・パットンが書いたスコアだと思うと非常に興味深いです。
彼のサントラの仕事はこれが3作目になりますが、ホラーは初挑戦となります。
サントラは、CD、LP、ダウンロード版が発売されています。