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監督:ジョン・ブルーノ

音楽:ジョエル・マクニーリー

主演:ジェイミー・リー・カーティス、ウィリアム・ボールドウィン、ジョアンナ・パクラ、ドナルド・サザーランド、マーシャ・ベル、シャーマン・オーガスタス、クリフ・カーティス

1998年 アメリカ映画






もともと特殊効果を手がけていたジョン・ブルーノの監督デビュー作。

この作品、特に何も期待もせず時間潰しに劇場に入り、鑑賞して意外に面白かった記憶があります。

おっさんの悪い癖で、劇場で観た映画はDVDでは観ないという習慣があって、この作品も劇場で鑑賞して以来観たことがありません😅

よって、本編に関しては記憶も結構曖昧です。

ストーリーは、ある輸送船が洋上を漂流するロシアの衛星探査船を発見しますが、船はミール宇宙ステーションから送られてきた電波の中潜んでいた電磁生命体に乗っ取られていて、人類をウィルスと認識した生命体が輸送船のクルーを襲い始める・・・というお話。

ありがちな設定ながら、B級に徹した作風が潔くてサクサクと観れてしまいます。

生身の人間とメカの融合という発想は、後の「スター・トレック」のボーグに生かされてるような気もします。

しかし、本作品での造形はかなりグロテスクで、ある登場人物などは、ツギハギだらけであちこちから機械が肉を突き破って出てるようなグチョグチョで痛々しい特殊メイクになっています。

おっさんとしては面白かったのですが、ジョン・ブルーノは、残念ながら本作品以降、監督作はありません。







音楽は、ジョエル・マクニーリー。

SFパニック・アクションということで、激しいスコアが結構あって、「燃え度」もあります。

本編冒頭、ロシア船が出てくるので、男性コーラスの入った「レッド・オクトーバー」みたいなロシア風のスコアが登場。

明快なテーマモチーフらしいものはあまり感じられませんが、アラン・シルヴェストリとジェリー・ゴールドスミスを足して2で割ったようなアクションスコアがなかなか面白い。

「プレデター」を彷彿とさせるフレーズも顔を出します。

この人は、あまり超大作や話題作を手がけることが少ないので、どうしてもB級作品専門の器用貧乏な作曲家のイメージが付きまといます。

しかし、本スコアでは鳴らすところはかなり派手に鳴らしているので、こういうスコアが好きな方には受けるんじゃないかと思います。もうちょっとアクションスコアにメロが感じられると更にいいんだけどなあ、とおっさんは思います。(でも、あくまでおっさんの感覚なので、今の若い人にはこれでもToo Muchかも知れません。)

サントラは、公開時にCDが発売され、現在ではダウンロード版も入手可能です。