THE STING 2
監督:ジェレミー・ポール・ケーガン
音楽:ラロ・シフリン
出演:ジャッキー・グリーソン、マック・デイヴィス、テリー・ガー、カール・マルデン、オリヴァー・リード、バート・レムゼン、カタリナ・ヴェニエロ、ホセ・ペレス
1983年 アメリカ映画

 

うちのブログでは基本的に往年の名作を紹介することはないのですが、

あまり話題にならなかった続編は紹介しちゃいます。

今日は、ジョージ・ロイ・ヒル監督の「スティング」の10年ぶりの続編をご紹介。

ストーリーは、1940年代のニューヨークを舞台に、前作でイカサマ師コンビに騙されて大金を失った暗黒街のボスが復讐を誓うところから始まって、またまたイカサマコンビがいろんな仕掛けで二転三転の騙し合いを繰り広げる・・・というお話。

主要登場人物は前作と同じですが、スタッフ、キャストが一新されているので、やはり違和感は拭えません。

とはいえ、なかなか良く練られた脚本で、小粒な作品ながら名優もいろいろ出演していて、飽きさせません。

前作が良すぎると続編は比べられるという宿命にあるのですが、

そのあたりの色メガネを外して鑑賞すると結構面白い作品です。

日本では、残念ながらDVDも出ていない作品です。

ビデオが中古で出てたら買うんだけどなあ。

 

 

 

 

音楽は、ラロ・シフリン。

スコアは、前作で使われたスコット・ジョプリンの名曲の雰囲気に似せた作りになっていて、さすがという感じ。

前作でテーマ曲として使われた「エンターテイナー」もちゃんと出てきます。

さらに「エンターテイナー」のメロディに雰囲気のよく似たオリジナルのモチーフがあったり、

「エンターテイナー」のイントロを巧みにアレンジしたモチーフが劇伴に活かされたりしています。

全体的にラグタイム風の軽やかなスコアが多く、聴いていて楽しい。

ピアノソロを担当するのは、マイク・ラング。

この他に、リンダ・ホプキンスの歌が入っていたり、JJ・ジョンソンも参加しているようです。

サントラは、公開当時にLPが発売されましたが、本編があまりヒットしなかったこともあってか、

CD化はされずじまいで、ダウンロード版もありません。

このスコアは、実は1983年アカデミー賞音楽賞にノミネートされているのですが、

残念ながらあまり知られていないようです。

収録時間が短いので、追加音源など加えた完全盤CDなどが出ると嬉しいのですが・・・。