DEVOTION 

監督:J・D・ディラード

音楽:チャンダ・ダンシー

出演 :ジョナサン・メジャース、グレン・パウエル、クリスティーナ・ジャクソン、ダレン・カガソフ、ジョー・ジョナス、スペンサー・ネヴィル、ニック・ハーグローヴ、ブーン・プラット、サッド・ラッキンビル

2022年 アメリカ映画

 

 

 

最近は、Netflixの戦争ものを紹介することが多いのですが、今夜もその中の1本をご紹介。

戦争映画といえば第二次世界大戦モノが多いのですが、今夜は珍しく朝鮮戦争が背景になっています。

実在のアメリカ海軍初の黒人飛行士、ジェシー・L・ブラウンと彼のウィングマン、トム・ハドナーを描いたアダム・マコスの伝記小説を映画化した作品です。

ストーリーは、海軍の戦闘機部隊に黒人初のパイロットが配属されます。

彼は軍の中で黒人差別にさらされていましたが、パイロットとしての腕は優秀だったので、

部隊の中でも一目置かれるようになります。

彼は、操縦が難しいといわれるF4Uコルセアを白人パイロットとコンビを組んで乗りこなし、

訓練で成果を上げていきますが、そんな中で朝鮮戦争が勃発、部隊は戦地に向かうことになる・・・というお話。

ウィングマンを演じるのがグレン・パウエルなので、どうしても同じく彼が若手パイロットを演じた「トップガン マーヴェリック」を連想してしまいます。

劇中では、F4Uコルセアという戦闘機が活躍しますが、本編でも触れられているように、

有名なF6Fヘルキャットに比べて前方の視認性が悪い上に、操縦も難しかったようです。

戦闘機の飛行シーンやエア・バトルは基本CGで製作されているようですが、迫力があるのでおっさんは気にしない😅

 

 

 

 

 

音楽は、チャンダ・ダンシー。

アメリカのオルタナ系バンド、モダン・タイム・マシーンズのメンバーで、

シンガー、バイオリン、キーボードを演奏できるマルチプレイヤーだそうです。

オープニングからヒロイックなモチーフが登場し、流れるようなストリングスのメロディーが素晴らしい。

勇壮かつ雄大なメロディが、おっさんのようなオールドスコアファンには受けが良いかもしれません。

最近の映画にしては珍しく豪快に鳴らす感じのスコアです。

しかも、ただ鳴らすだけではなく、モチーフもしっかりしているので、聴きごたえがあります。

全体的にスケール感のあるヒロイックなスコアで、おっさんは大満足。

エンド・クレジットでは、スコアを演奏したオーケストラのメンバーらしき人たちまで紹介されています。

こういうクレジットってあまり観たことがないのですが、なんだか素敵だなあ。

なかなかの力作だなあと思ったら、その年のアカデミー作曲賞にノミネートされてました。

スコア以外に、劇中では当時のジャズも流れます。

それにしても、名前を良く知らない若手の作曲家が、突如としてこういうオールドスタイルなおっさんスコア(笑)を書くことがあるので、

まだまだサントラ界は捨てたもんじゃないなあと思ったりして。

でも、こういうスコアに限ってCDにならないのが辛いところ。

アルバムによっては、ダウンロードに加えてアナログ盤が発売されることもありますが、

今のアナログ盤は昔のように安くないのでなかなか手が出ません。

本作品は、i-Tunesでダウンロード版のサントラが入手可能です。

(なぜか、Amazonではヒットしません。)