THE LIGHT AT THE EDGE OF THE WORLD
監督: ケヴィン・ビリングトン
音楽:ピエロ・ピッチォーニ
主演:カーク・ダグラス、ユル・ブリンナー、フェルナンド・レイ、サマンサ・エッガー、ジャン=クロード・ドルオ、レナート・サルヴァトーリ、マッシモ・ラニエリ
1971年 イタリア/アメリカ/スペイン映画
ジュール・ヴェルヌが原作の冒険もの・・・だと思って騙されてはいけません。
アメリカの有名な俳優を使ったマカロニ小粒アドベンチャーです。
豪華スターと第一級のスタッフによる愛すべきカス映画です。アレクサンダー・サルキンドが製作に携わっています。
内容は、南米の最南端の岬で繰り広げられる、なんともちまちまとしたドラマです。
そんな作品なので、大げさな日本語タイトルがついていますが、本邦劇場未公開のため、ビデオ化にあたってビデオメーカーが勝手につけたタイトルになります。
ストーリーは、南米アルゼンチン最南端の岬にある灯台を舞台に、灯台を占拠して近くを航行する船を座礁させ金品を奪おうと企む海賊と孤独な灯台守が戦いを繰り広げる・・・というお話。
灯台を巡って海賊と灯台守が戦うという、聞いただけでも地味なお話ですので、アクション巨編を想像すると腹が立ちます。期待せずにご覧になることをオススメします😅
音楽は、ピエロ・ピッチョーニ。
序曲は、優雅な雰囲気の昔の冒険ものによくあるパターンのスコアです。
美メロなんだけど「燃え度が低い。序曲のほかにメイン・タイトルもありますが、どちらも同じようなテンポの曲なので、あまり違いが感じられません。
劇伴にも、派手なアクションスコアは用意されていません。
優雅な序曲のモチーフが劇伴奏にも生かされていることもあって、このモチーフを使った愛のテーマ的なスコアもあります。
全般的にドラマスコアがほぼ全てを占めていて、アクションシーンに使われるような類のスコアはありません。
サントラは公開当時全8曲32分収録のLPが発売されました。さらに、これまで3回CD化されていて、1992年にドイツのアルハンブラ・レーベルからLPと同内容のものが発売されています。そして、2002年にはイタリアのGDMレーベルから 20曲72分収録のCDが発売され、その後2014年にはスペインのQuartetレーベルから同内容のCDが限定500枚で発売されました。
現在では、ダウンロード版が入手可能です。