SURVIVE 

監督:ルネ・カルドナ

音楽ジェラルド・フリード、ラウル・ラヴィスタ

出演:ヒューゴ・スティグリッツ、ノーマ・ラザレノ、ラズ・マリア・アグィラー、フェルナンド・ララナーガ、ロレンツォ・デ・ロダス、パブロ・フェレル、ホセ・イライアス・モレノ、フェルナンド・パラヴィシーニ

1976年 メキシコアメリカ映画

 

 

 

アンデスの雪山に墜落した旅客機の乗客が、死んだ仲間の肉を食べながら生き延びて救出されたという実話の映画化。

この衝撃の実話は、1993年の「生きてこそ」でも取り上げられています。

ストーリーは、ウルグアイからチリに向かってラグビーチームのメンバーなど約50人を乗せた旅客機が

アンデスの山中に墜落します。

半数が生き残りますが、食料の無い雪山で彼らは死んだ仲間の肉を食料にするしかなく、

このうち2人が救助を求めるため山越えを決意する・・・というお話。

監督のルネ・カルドナは、メキシコでは何本も映画を撮ってる人で、

70年代にはプロレスラーのマスクを被った男が出てくるアクション映画?を何本も撮っています(詳細不明😄

俳優もやっていたようです。

ちなみに、同じテーマを扱った作品で、おっさんの脳裏に一番強烈に焼きついているのが、

ドキュメンタリーの「アンデスの聖餐」。

まだ小学生の頃、この作品の不気味なポスターが近所の映画館に貼り出されていて、

子供心に恐怖を感じたのを覚えています。

 

 

 

 

 

音楽は、ジェラルド・フリードとラウル・ラヴィスタ。

テーマ曲は、悲劇的な始まり方をするものの、すぐに都会的な旋律のライトなフュージョンタッチに

切り替わる70年代パニック映画風の仕上がりの曲です。

劇伴も、スネアや低音のストリングスがスパイ大作戦を彷彿とさせる何となく

70年代のラロ・シフリンを思わせるスコアが登場します。

マイナーな映画ですが、きっちりしたオケスコアが提供されていて、

スコアだけでも十分楽しめる内容となっています(ほんとか?笑)。

ちゃんとテーマモチーフが劇伴にも活かされていて、全体的に統一感があります。

サントラは、公開時には発売されず、2020年になって米Buysoundtraxレーベルから

「呪われた航海/悪魔の連続殺人!死を呼ぶ黄金の棺」(1978年)とのカップリング仕様の物が

"Gerald Fried Collection Vol.1"として500枚限定で発売されました。

現在では同内容のダウンロード版が発売されています。