THE ISLAND OF DR. MOREAU
監督:ドン・テイラー
音楽:ローレンス・ローゼンタール
出演:バート・ランカスター、マイケル・ヨーク、バーバラ・カレラ、ナイジェル・ダヴェンポート、リチャード・ベースハート、ニック・クラヴァット
1977年 アメリカ映画
これ紹介したことがあったような気がしていたのですが、まだでした 笑。
H・G・ウエルズ原作の古典SF小説を「オーメン2」のドンテイラーが映画化した70年代SF作品。
1933年の「獣人島」に続く2度目の映画化となります。
ストーリーは、嵐によって船が難破し唯一の生存者となった青年が、南海の孤島に漂着します。
そこではモローという医師が助手や召使たちと染色体に関する研究を行っていて、
青年はモローの屋敷に迎えられますが、研究室と森には近づくなと忠告されます。
モローの研究を不審に思った青年は、こっそり研究室に忍び込むと、
そこでは特殊な液体で獣を人間に変える実験をしていた・・・というお話。
「猿の惑星」で有名なジョン・チェンバースによる特殊メイクも70年代にしては頑張っています。
この映画は、エンディングが2種類あって、アメリカ公開版はハッピーエンドで終わりますが、
日本公開版はバッドエンディングで終わります。
個人的にはバッドエンディングの方が好みだなぁ。
最後のバーバラ・カレラの悲しげな表情がなんとも言えず強烈な印象を残します。
確か、ブルーレイにはバッドエンディングも収録されたと聞いたことがあります。
(間違ってたらごめんなさい。)
音楽は、ローレンス・ローゼンタール。
明快なモチーフは無いのですが、ホルンを使った短いフレーズの繰り返しがスコアの中で何度も登場するので、
これが恐らくモチーフだと思います。このホルンの音がかなり印象に残ります。
SFホラーの側面がありますので、陽気なスコアはなく、現代音楽風のサスペンスフルなスコアが中心になっています。
なんとなくジェリー・ゴールドスミスあたりにも通じる雰囲気があるかも。
おっさんは、なぜかこのスコアを聴くと「猿の惑星」のスコアを連想してしまいます。
アクションシーンに提供されたとおぼしきスコアはかなりスペクタクルな迫力があり、
ホーンセクションが鳴りまくりです。
このアクションスコア、何かに似てるなぁと思ったら、後にローゼンタールが手がける「タイタンの戦い」によく似ています。
サントラは、公開当時には発売されなかったのですが、LPの時代から15曲入りのブートレッグが出回っていて、
1997年には20曲入りのプロモ盤?CDも発売されました。
その後、2009年になって、米La-La-LandレーベルからCDが初めて正規リリースされました。
限定1200枚だったので、現在ではちょっと入手が難しいかも知れません。
ダウンロード版が発売されていないか検索してみましたが、どうやら発売されていないようです。