AVATAR: THE WAY OF WATER
監督:ジェームズ・キャメロン
音楽:サイモン・フラングレン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラング、ケイト・ウィンスレット、クリフ・カーティス、ジェイミー・フラタース、ブリテン・ダルトン、トリニティ・ブリス、ベイリー・バス
2022年 アメリカ映画

 

 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、本年の1本目は劇場公開中の新作です。例によって、未見のままでレビューします。
 


 

 

壮大なスケールと脅威の3D映像体験で大ヒットした前作から13年振りに発表された続編。
ジェームズ・キャメロン監督は、本作品以降も3本の続編を製作するらしいです。
ストーリーは、異星人の惑星でアバターを使って原住民の一員となった海兵隊員が、
舞台を森から海に移して、家族を持ち、平和に暮らそうとしたら、また地球から侵略者がやってくる・・・みたいなお話らしいです。
今回も公開と同時に快調なスタートを切っている映画なので、観に行きたい気持ちはあるのですが、
いろいろとハードルがあって踏み切れずにいます。
前作が10年以上前なので、おさらいをしないとほぼ記憶がないのですが、前作も3時間近い大作。
公私ともにあまり時間の余裕が無いおっさんとしては、普段の生活の中ではサクっと鑑賞する時間もなく、

年末年始を利用して鑑賞しようかと思いながら、「ジャスティス・リーグ」のザック・スナイダーズカットをいまだに観ていないことに気づき、それに時間を使ってしまったために、アバターを観るための3時間を捻出する余裕が無くなってしまったのでした😅
さらに、続編は前作の上映時間を軽く超えて3時間12分もある。
昔の田舎の映画館は2本立てが当たり前だったので、学生の頃はこれ以上の時間を劇場で過ごしていたのですが、
今の職場環境では、休日であっても3時間のうちに職場から全く連絡がないという日は珍しく、
場合によっては途中退場を覚悟で観に行かなければならず、そんなもったいないことするなら、
Blu-rayが出るまで待とうかなと思ったりしているところです😁
キャストは、サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラングといった前作の主要メンバーが続投しています。

スティーヴン・ラングの役って、前作で死んだんじゃなかったっけ?生き返るのか?

今回も、青を基調とした映像美と、架空の星を舞台にしたリアルな動植物図鑑のようなキャラクターの数々がすごいんだろうなあと思います。






音楽は、サイモン・フラングレン。
前作を担当したジェームズ・ホーナー亡き後、アシスタントをしていたこの人にお鉢が回ってくるというのは
順当な人選だったと思うのですが、ツボは押さえているんだけど、
師匠のようなアクションスコアでの振り切れ具合というか、なりふり構わず高揚感を煽る音をねじ込んでくる力業がない。
ホーナー先生の自作の使いまわしも、そのうちに先生の個性だと思えるようになり、毎回「出た!スタトレ2!」などと喜ぶ自分がいたのですが、
今回はそういうのも当然無いのでちょっと残念です。
大作に相応しいスケール感のある上質なスコアだと思いますが、良くも悪くも優等生的なスコアです。
前作のモチーフをほとんど忘れてしまっているのですが、あまり大胆な使い方はされていないように感じます。
よくある「ディープ・フォレスト」みたいなアフリカっぽい混成コーラスが出てきますが、これ前作でも出てきたのかな。
これは、いかにもありがちな感じでおっさんは苦手だなあ。何回聴いても好きになれない。
(おっさんは、実は合唱が苦手で「ベートーベンの第九」あたりにも免疫がないのです。)
でも、海のシーンで使われたと思われるスコアは、透明感があって広大な海原をイメージさせる耳に残るスコアだし、
バトルシーン用と思われるスコアは迫力満点で聴きごたえがあります。

普段パチモンで満足しているおっさんが言うのも何ですが、一流のスコアであることは間違いないです。
例によって映像と重ね合わせると印象がもっと変わるんだろうとは思うのですが、音だけ聴いたところではこんな感想になっちゃいました。
スコアの他に、ウィークエンドによる主題歌と、ゾーイ・サルダナが歌う歌(英語じゃない、何語?)の2曲が入っています。
サントラは、主題歌ありの全22曲77分収録のダウンロード版とアナログ盤、
主題歌なしでスコアを増曲した101分収録のダウンロード版の2種類が発売されています。

3時間越えの作品なので、スコア完全盤とかCDで出そうとしたら、「バーフバリ」みたいに3枚組ぐらいのボリュームになるんだろうなあ。