STARBLACK

監督:ジャンニ・グリマルディ
音楽:ベネデット・ギリア
出演:ロバート・ウッズ、ヘルガ・アンデルセン、フランコ・ランティエリ、ジェーン・ティルデン、アンドレア・スコッティ、ハラルド・ウルフ
1966年 イタリア映画

 

2日連続でマカロニ・ウエスタンをご紹介。

今日は、本邦劇場未公開作品です。

テレビの洋楽劇場で放映されたことがあるそうですが、

その頃は私もまだ幼児でしたので記憶がありません 笑。

この邦題は、テレビ放映時のものと思われます。

ちなみに、同じ「神出鬼没」がタイトルにつけられたパチモンに

「アッパーセブン/神出鬼没」というスパイ映画がありました。

最近では、こういう昭和な香りのする表現はあまり見なくなりましたね。

ストーリーは、おっさんも見たことがないので、おそらくこんな感じだろうと思いますが、

ある若者が久しぶりに地元に帰ってみると、父は殺され母は街の悪い奴と無理やり結婚させられていました。

そこで、若者は父を殺した悪党一身に復讐を誓いますが、

そこへ全身黒ずくめ、顔も黒いマスクで覆った謎のガンマンが現れ、

2人は協力して犯人を追い詰めていく・・・と言うお話ではないかと思います。

予告編などを観ると、黒づくめのガンマンが顔もすっぽり黒いタイツみたいもので覆っているので、

前が見えるんだろうかとか、息が出来るんだろうかと心配になります 笑。

 

 

 

 

音楽は、ベネデット・ギリア。

チェンバロが入った軽やかな感じのテーマ曲はあまりマカロニらしくありません。

しかも、ファンファーレっぽいメロディラインのフレーズが入るので、

ドクロをあしらったサントラのジャケットとは真逆な印象。

ジャケットだけ見ると、ギラギラの残酷節が登場すると想像してしまいますが、実際は割とライトなテーマ曲です。

このテーマ曲には、ボーカルバージョンがあり、主演のロバート、ウッズが歌っています。

これがまたラオールのような低音の歌声でなかなかかっこいい。

なお、テーマ曲に使われたチェンバロは、劇伴にもフィーチャーされていて、あちこちに登場します。

劇伴の中には、マカロニウェスタンらしく、口笛も登場しますが、

これが明るい感じの口笛なので、マカロニ特有の復讐をイメージさせるような雰囲気はありません。

スコア全体のイメージとしては、アメリカ製西部劇を意識した作りになっています。

サントラは、公開時には発売されず、2014年になってイタリアのGDMレベルから、

1647分収録のCDが発売されましたが、現在ではなかなか入手が難しいかも知れません。

その代わりと言っては何ですが、現在ではダウンロード版が入手可能です。