ENOLA HOLMES
監督:ハリー・ブラッドビア
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:ミリー・ボビー・ブラウン、サム・クラフリン、ヘンリー・カヴィル、ヘレナ・ボナム・カーター、アディール・アクタル、フィオナ・ショウ、フランシス・デ・ラ・トゥーア、ルイス・パートリッジ、スーザン・ウォーコマ、バーン・ゴーマン
2020年 イギリス映画


ナンシー・スプリンガー原作のミステリ小説「エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ」の映画化。

シャーロック・ホームズの妹が主人公のミステリー・アドベンチャーで、

お子様にも安心して観せることが出来る楽しい作品です。

新型コロナが流行しなかったら劇場公開されたであろう作品ですが、2020年にNETFLIXで配信されました。
ストーリーは、ホームズ家の末っ子エノーラが16歳になる日の朝、一緒に暮らしていた母が突然行方不明になります。
家には謎の暗号が残されていますが、明確な手掛かりはありません。
ロンドンで暮らしていた兄2人が帰ってきますが、自由奔放な子に育てられたエノーラを見て、
気難しい上の兄が彼女を花嫁学校に入れてしまいます。
これに反発したエノーラは、学校を脱走してロンドンに母を捜しに行きますが、
途中でたまたま出会った若い貴族と行動を共にする中で、巨大な陰謀に巻き込まれていく・・・・というお話。

イギリス映画なので、お馴染みの英国俳優が出演しています。

スーパーマンことヘンリー・カヴィルがシャーロックを演じています。なかなか似合ってる。

次期007候補の1人とも言われた人で、おっさんは彼がジェームズ・ボンドやればいいと思ってましたが、

30代のもっと若い人になるのではとも言われてるようです。誰になるのかなあ。

冒険アドベンチャーの格好をしていますが、根底にあるテーマは女性の自立です。

「パシフィック・リム」のゴッドリーブ博士ことバーン・コーガンが冷徹な殺し屋役で出てます。

 

 

 

音楽は、最近のお気に入り、ダニエル・ペンバートン。

この人のスコアに基本ハズレはありません。

特に本作品は、アドベンチャーの要素があることから、

全体的にファンタジックで分かりやすいスコアになっています。

本編が子供にも楽しめる内容になっていることもあって、明快なメロやモチーフを持ったスコアでとても聞きやすい。

最近のスコアにしてはメロがしっかりしていて、印象的なモチーフも複数あって、

劇中で何度も出てくるので、すぐ耳が覚えてしまいます。

ワクワクするような展開のアドベンチャー・スコアや、初期「ハリー・ポッター」シリーズを思わせるファンタジックなスコアもあります。

サントラの1曲目とラスト29曲目にテーマ曲扱いの「エノーラ・ホームズ」を収録。

テーマメロに優雅かつ躍動的なリズムを絡ませたポップなインストで、

聴いていてとても心地よい。

おっさんもすっかりこのスコアを気に入ってしまいましたとさ。

サントラは、全29曲67分収録のCDとダウンロードの2種類が発売されています。