LAURE
監督:エマニエル・アルサン
音楽:フランコ・ミカリッツィ
出演:アニー・ベル、アル・クライヴァー、エマニエル・アルサン、オルソ・マリア・グエリーニ、ピエール・ハウンドブルグ、ミシェル・スターク
1975年 フランス/イタリア映画


「エマニエル夫人」の原作者として知られるエマニエル・アルサンが
原作、監督、脚本、出演、主題歌まで兼ねちゃったエロティック作品。
「エマニエル夫人」同様、東南アジアを舞台に少女が性に目覚める姿を描いていて、
エマニエル夫人はタイでしたが、今回はフィリピンが舞台になっています。
ヨーロッパの人たちから見たら、東南アジアってエキゾチックで神秘的なんでしょうかね。
ストーリーは、フィリピンを訪れたカメラマンが、少数民族の研究をしている研究所長の娘に一目ぼれして、
そのうち2人で合体したり、絶滅の危機に瀕している部族の儀式に参加したりと、あちこちでイチャイチャする・・・・というお話。
どうでもいいような退屈なエピソードの連続ですので、当時「愛の妖精」と呼ばれたアニー・ベルの
お〇ぱいやお〇りが観たい人向けの作品です。
アニー・ベルはシルバーヘアの超ベリーショートなので、
当時、子供心にお婆さんみたいな髪型だなあと奇妙に感じたのを思い出します。





音楽は、フランコ・ミカリッツィ。
フランス語で歌われるウィスパーボイスの主題歌がロリータっぽさを演出。
その手の趣味の人にはうれしい主題歌・・・と思させておいて、
実は途中からおっさんの声が入ってきて、デュエットになるいるという
「ジュ・テーム」のパチモン仕様となっています。
歌っている女性は、なんと原作者でもあるエマニエル・アルサン。

前から思うのですが、フランス語で歌う歌は俄然オシャレ度が増すというのはなんとも不思議ですね。
劇伴は、ライトでフォーキーな雰囲気のスコアが多く、主題歌同様、女性と男性のスキャットが活躍するスコアもあります。
緩やかでイージーリスニングなスコアが多く、オシャレな雰囲気があることから、
安心してアルバムをそのまま部屋で流していると、

アルバム中盤に女性の吐息のような声と

パーカッションだけで構成されたエロトラックが登場しますので、
ご家族の前で再生すると気まずい思いをすることでしょう。
曲のテンポが段々上がっていくところなど、ミカリッツィ先生も結局ただのエロおやじかと思ってしまうのでした。
劇伴の中に、「Mara’s Theme」というアフリカっぽいポコポコのパーカスをフィーチャーした少数部族のテーマがあるのですが、
一瞬部族名の「mara」を「ポコ〇ン」と連想してしまうおっさんの心も汚れまくりです 笑。
サントラは、公開当時にはシングル盤しか発売されませんでしたが、
その後、2009年に伊Digitmoviesレーベルから、ボーナストラックを含む全18曲60分収録のCDが発売されました。
さらに、2015年にはイタリアでLPが発売され、現在ではCDと同内容のダウンロード版がi-Tunesで入手可能です。