JUDGE DREDD
監督:ダニー・キャノン
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:シルヴェスター・スタローン、アーマンド・アサンテ、ロブ・シュナイダー、ユルゲン・プロフノウ、マックス・フォン・シドー、ダイアン・レイン、ジョアンナ・マイルズ、ジョアン・チェン、バルサザール・ゲティ、ジェームズ・レマー、モーリス・ローヴ、イアン・デューリー
1995年 アメリカ映画



コミックが原作の愛すべき90年代SFアクションの1本。
イギリスの同名コミックが原作のようですが、コミックなるものをほぼ読まないおっさんにはよく分かりません。
ストーリーは、核戦争で荒廃した近未来、メガシティという巨大都市に人口が集中し、社会が荒廃した中で、
ジャッジと呼ばれる特殊部隊が犯罪者を逮捕しその場で処罰することで社会秩序を維持しています。
ある日、ジャッジの中でも最も恐れられていた「ジャッジ・ドレッド」が、
身に覚えのない殺しの容疑をかけられ逮捕されますが、
その陰には大きな陰謀が隠されていた・・・・・というお話。
90年代は、今のようにマーベルやDCが勢いよく諸作を量産する時代とは違って、
何本が製作されては続編につながらず消えっていったのを思い出します。
でも、それぞれの作品を観るに、おっさんからしたらそんなに悪くないけどなあと思ったものです。
本作品も、CG黎明期にミニチュアなども駆使したVFXも頑張っているし、
ジャッジたちの悪趣味でダサいコスチュームも味があってよかった。
ちなみにおっさんの中では、この作品と「デモリションマン」がよくこんがらがって一緒になります 笑。
監督は、当時まだ20代だったダニー・キャノン。現在では、主にテレビシリーズの製作で活躍されているようです。
なお、本作品は2012年にカール・アーバン主演でリメイクされています。






音楽は、アラン・シルヴェストリ。
もともと、ジェリー・ゴールドスミスにオファーがあったそうですが、ゴールドスミスのスコアの一部は予告編に使われたとか。
ゴールドスミス版の「ジャッジ・ドレッド」も聴いてみたかった気もします。
とはいえ、アラン・シルヴェストリもこの手のSFアクション系のスコアを得意とする人なので、
この人らしい、ヒロイックで「燃え」るモチーフを持ったスコアで聴きごたえがあります。
ただし、メイン・テーマが劇伴込みのスコアなので、不完全燃焼な仕上がりなのがちょっと残念。
一番「燃え」るモチーフが登場するのは"Block Water"というスコア。
この怒涛の勢いを持った豪快なスコアは素晴らしい。
サントラは、公開当時にロックとスコアのコンピレーション盤が発売され
スコアの他にThe Cure、The The、White Zombie、Leftfield、Cocteau Twinsの曲が収録されていました。
いいスコアなのに、コンピなのでスコアは約40分。
普通の歌モノ盤に比べたら収録時間は長い方ですが、やはり物足りなさを感じていたところ、
2015年になって、米Intradaレーベルから2枚組のスコア完全盤が発売されました。
現在は、レギュラー盤と同内容のダウンロード版も入手が可能です。