THE BABY MAKER
監督:ジェームズ・ブリッジス
音楽:フレッド・カーリン、ティルウィス・キムリー
出演:バーバラ・ハーシー、サム・グルーム、スコット・グレン、コリン・ウィルコックス=ホーン、リリ・バレンティー、ジーニー・バーリン、ヘレナ・カリアニオテス
1970年 アメリカ映画



中学生の頃に、深夜枠の洋画劇場で観て以来観たことがないのですが、
代理出産という社会派なテーマが子供心に脳裏に焼き付いた1本。
ストーリーは、大学を卒業したばかりのヒッピーな女性が、
お金のため、子供が出来ない夫婦に代わって代理出産する契約を結びますが、
子供がお腹で大きくなるにつれて、母性に目覚めていき、
子供を手放したくないと思うようになる・・・・みたいなお話だったように思います。
代理出産にあたって、ヒロインが夫と一晩一緒に寝て妊娠してたように思いますが、
こういう方法では奥さん絶対嫌だろうなあと、子供心に衝撃を受けた覚えがあります。
また、お腹の子供が大きくなるにつれて、ヒロインが奥さんに「この子は自分の子」と言ったり、
夫に「私たちの子」と言ってみたりするシーンが今も記憶に残っています。
ヒロインがバーバラ・ハーシーだったり、ヒロインの彼氏がスコット・グレンだったり、
おっさんになってから知ってビックリ。
もう一度観てみたい作品なのですが、日本ではDVDにもなっていないようです。




音楽は、フレッド・カーリンとティルウィス・キムリー。
サントラは、一部ダイアローグを含むアコースティックなバンド編成にストリングスを加えた

ライトなドラマスコアになっています。
軽ろやかな感じのスコアが多いのですが、ヒロインがヒッピーなので、
中にはファズギターとハモンドオルガンをフィーチャーしたサイケなインストロックチューンや、
歌モノのサイケデリックロックなどもあるので、ロックなおっさんも楽しめる内容になっています。
このサイケなロックに合わせて、ヒロインが躍るシーンがあったような気がします。
フレッド・カーリンが作曲し、ティルウィス・キムリー(カーリンの奥さん)が作詞した

主題歌"People Come People Go"は、同年のアカデミー歌曲賞にノミネートされています。
サントラには、この主題歌とそのインストバージョンも収録されています。
"Ole Blue"が演奏するフォーキーな優しい歌で、アコギとリムショットで演奏されるバックにストリングスが入ります。
Ole Blueは、Andrea Powell、 Bill Powell 、Dwayne Bryant、 Randall Fullerの4人組のグループらしいです。
公開時にLPが発売されていますが、その後CD化されたことはなく、
残念ながらダウンロード版もありません。

CD出ないかなあ。