JASON BOURNE
監督:ポール・グリーングラス
音楽:ジョン・パウエル、デヴィッド・バックリー
出演:マット・デイモン、トミー・リー・ジョーンズ、アリシア・ヴィカンダー、ヴァンサン・カッセル、ジュリア・スタイルズ、リズ・アーメッド、アトー・エッサンドー、スコット・シェパード
2016年 アメリカ映画


「ジェイソン・ボーン」シリーズの第5弾。
スピンオフ作品だった前作を挟んて、マット・デイモンが返り咲き。
ストーリーは、今では地下格闘技の世界に潜り込み戦いの日々を送るボーンの元へ、
かつての同僚女性がCIAに関する秘密とボーンに関する新事実を持ってやってきますが、2人は暗殺者からの襲撃を受けます。

CIAは、裏で密かに世界を監視する極秘プログラムの計画を進めていた・・・・というお話。
今回は、シリーズの常連ジュリア・スタイルズも出てきますが、早々に出番が終わり、
あとはトミー・リー・ジョーンズ、アリシア・ヴィカンダー、ヴァンサン・カッセルといった新しいキャストとの絡みになります。
良くも悪くも安定のキレ味鋭いアクションをビシバシと入れてきます。
安心して観れるのですが、何だかパターン化してきているような気も・・・・。
監督には、2作目、3作目を手掛けたポール・グリーングラスが復帰しています。
この監督は、追跡シーンを現場と室内(指揮室)とで交互に描いて緊張感を盛り上げていく演出がとても上手い。
既に本作品から6年が経っていますが、続編の製作が発表されているようです。
でも、正直なところ1~3の3部作以上のものは出来ないだろうなあ。



音楽は、スピンオフ以外の「ボーン」シリーズをすべて担当するジョン・パウエル。
今回は、デヴィッド・バックリーも参加しています。
シリーズものは、同じ作曲家がスコアを手掛けると、同じモチーフが継続して使われるので聴いている方としては嬉しい。
悪名高いRCの「ジャジャジャジャ」を逆手に取った有名なフレーズをはじめ、本作品もお馴染みのフレーズが出てきます。
本シリーズ特有のパーカッシブなスコアのキレ味は、本作品ではちょっとマイルドになった印象があります。
ドラムンベース色が幾分薄まって、オケの比重が増えているせいもあるかもしれません。
でも、いつものカラカラに乾いた中近東系のパーカッションは健在。
サスペンスフルなアクションシーンを大いに盛り上げます。
エンディングには、2作目以降お約束のモービーの「Extreme Way」が流れます。
サイレンにも似たイントロが印象的なロックチューンですが、
おっさんはボーカルが無い方が好みだなあ。
ボーカルが入ることでイモっぽくなる感じがしてどうも苦手(好きな方すみません)。
サントラは、全16曲60分収録のCDとダウンロード版が発売されています。