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監督：Ｍ・ナイト・シャマラン
音楽トレヴァー・ガレキス
出演：ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、アレックス・ウルフ、トーマシン・マッケンジー、ルーファス・シーウェル、ケン・レオン、ニキ・アムカ＝バード、アビー・リー、Ｍ・ナイト・シャマラン
２０２１年 アメリカ映画
いつも禁じ手ともいえる驚愕のラストで、
観客を宇宙の彼方にすっ飛ばすM・ナイト・シャマラン監督の最新スリラー。
最近はまともな作品が多く、実は今回もまともです。
世間一般にはまともな方が良いのでしょうが、
「はぁ？」みたいな終わり方がクセになってたおっさんとしては、
まともなSサスペンススリラーになっていて少し寂しい感じがします。
ストーリーは、リゾート地にやって来た複数の家族が、ホテルの計らいでプライベートビーチへ案内されます。
巨大な岩に囲まれたビーチでリゾート気分を満喫していると、
親たちは連れてきた子供たちにある異変が起こっていることに気付きく・・というお話。
今回もシャマラン監督がしっかり出ていて、セリフもそれなりにあります。
キャストは知らない人ばかりだなあ。
音楽は、トレヴァー・ガレキス。
ニューヨークを拠点に活躍している作曲家のようで、エレクトロニクスを多用した作風はかなりユニーク。
本編オープニングは、幾分冷ややかな印象もありますが、透明感のあるヒーリング系のスコア。
中盤から、サスペンスフルなスコアが登場しますが、ヒリヒリとしたテンションの不気味な音響系のスコアが多く、
劇伴のほとんどが、メロの無いアンダースコアです。
たまに入るブラスはかなりヘヴィなので、スペクタクルな雰囲気もあります。
メイン・タイトルは、民族音楽風のアタックの強いパーカッションと掻きむしるような音の弦楽器が交錯する、
ジャングルを思わせる土俗的なスコア。
クライマックスで、ようやくストリングスによるリフの繰り返しで構成されたメロらしいものが登場して、映像を盛り上げます。
エンド・タイトルの前半では、インド系女性ボーカルによる歌物が出てきます。
サントラは、全26曲57分収録のダウンロード版が発売されています。