MALONE
監督:ハーレイ・コークリス
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:バート・レイノルズ、クリフ・ロバートソン、シンシア・ギブ、ローレン・ハットン、ケネス・マクミラン、スコット・ウィルソン、フィリップ・アングリム、トレイシー・ウォルター、デニス・バークレイ、アレックス・ディアカン
1987年 アメリカ映画


バート・レイノルズ主演の80年代後期のB級アクション。
「シェーン」のような古き良き時代の西部劇を現代に置き換えたような作品です。
ストーリーは、オレゴンの山間の町を舞台に、富豪による悪質な土地買収が繰り返される中、
ふらりと町にやってきた屈強な1人の男が、町の住民のために富豪の悪事に敢然と立ち向かう・・・というお話。
当時、おっさんがお気に入りだったシンシア・ギブが出ています。
彼女は、その後もあまり作品に恵まれず、そのうちTVムービーばっかり出るようになりました。
今、どうしてるんだろう。
おっさん世代には懐かしいクリフ・ロバートソンが、悪党の富豪を演じています。
この手の往年のアクション・スターによるB級アクション映画は、観ても何の肥やしにもなりませんが、
ついつい手を伸ばしてしまう不思議な魅力があります。
世の中では、今年もアカデミー賞のノミネート作品が出そろい話題になっていますが、おっさんはほぼ興味なし。
B級アクションの方が性に合っています 笑。



 


音楽は、デヴィッド・ニューマン。
メイン・タイトルは、リリカルなストリングスに「ランボー」風のトランペットがメインの、
B級アクションらしくないドラマスコアで、雄大なウェスタン・スコアのような風合いも感じます。
「シェーン」の現代版のようなストーリーも影響しているのでしょうか。
劇伴も、メイン・タイトルの延長線上にあるようなストリングス中心のドラマスコアで、
B級アクションには定石のロックやジャズファンク風の派手なノリのスコアはほぼありません。
劇伴のストリングスも、どことなくゴールドスミスを彷彿とさせる雰囲気があって面白い。
時折、打ち込みを入れたパーカッシブなアクションスコアが挿入される程度です。
とても真面目な印象を受けるスコアで、はっちゃけたところがあまり無いので、
ノリノリのB級アクションの劇伴を期待すると裏切られます。
どちらかといえば重厚な味わいすら感じさせるスコアで、たまにアクション映画であることを忘れてしまいそうになります。
サントラは、公開当時には発売されず、2007年に米Intradaレーベルから1500枚限定でCDが発売されました。
ちょっと残念なのは、モノラル音源というところ。
全24曲62分の収録です。