THE ALIENS ARE COMING
監督:ハーヴェイ・ハート
音楽:ウィリアム・ゴールドスタイン
出演:トム・メイソン、エリック・ブレーデン、メリンダ・フィー、ファウネ・ハリマン、マシュー・ラボート、エド・ハリス
1980年 アメリカ映画


今夜は、パチモンのようなタイトルのアメリカ製B級SFテレビ・ムービーをご紹介。
ビデオの販売会社が「スペース・インベーダー」と間違えてレンタルされることを狙って
意図的につけたと思われるビデオ・タイトルが笑えます。
まあ、オリジナルタイトルも似たようなもので、なんと「エイリアンがやってくる」だそうです。
キャストは知らない人ばかりで、脇役のエド・ハリスが一番有名です。
当時発売されたビデオのキャッチコピーが「とり憑かれたらもう、あなたは逃げられない!」だそうです。
ストーリーは、遠い星からやってきた緑色の液体エイリアンが、人間の体内に入り込み、
徐々に拡散を始めたことから、これに立ち向かうため政府の宇宙開発局に対策チームが結成され、
調査員とエイリアンとの戦いが始まる・・・・というお話。
SFボディ・スナッチャーのような侵略もののSFで、
アメリカではこの手のTVシリーズがたくさん製作されているので、全く新鮮味はありませんが、
久しぶりにビデオで観てみたい気もします。



音楽は、ウィリアム・ゴールドスタイン。
B級ならではの小編成オケによるSFアクション・スコアなのですが、これが意外に良いのです。
70年代パニック映画のスコアを彷彿とさせるマイナーメロのモチーフが登場し、
おっさん世代には耳に心地よいスコアとなっています。
ほぼ同じモチーフが使われるスコアですが、テーマがスリリングでカッコいい。
たまに、ヒロイックなトランペットが入ったりするので、「チョイ燃え」する場面もあります。
劇伴も、ダークなアンダースコアっぽいものはほとんどなく、全体的にメロディアスなスコアという印象を受けます。
中に1曲、インストのディスコ・チューンが入っていますが、これも70年代風。
ブラスとストリングスの掛け合いが、どことなく「ファール・プレイ・ディスコ」に似てます。
また、ピアノのソロ演奏による軽妙なジャズチューンも収録されています。
サントラは、2012年にNew Gold Musicというレーベル(ウィリアム・ゴールドスタインのプライベートレーベルかなあ)
からCD-Rが出たほか、現在ではダウンロード版が入手可能です。