AN EYE FOR AN EYE
監督:スティーヴ・カーヴァー
音楽:ウィリアム・ゴールドスタイン
出演:チャック・ノリス、クリストファー・リー、ロザリンド・チャオ、マット・クラーク、マギー・クーパー、テリー・カイザー、マコ、ダグラス・メイヤーズ、スチュアート・パンキン、リチャード・ラウンドトゥリー
1981年 アメリカ映画


チャック・ノリス先生が主演する80年代痛快空手アクションの佳作。
B級で何が悪いというビデオ・タイトルの潔さが気持ちいい。
ストーリーは、麻薬組織に相棒を殺された刑事が単身復讐を挑む・・・・という極めて単純明快なお話。
80年代にはノリス先生のB級アクションが怒涛の勢いで製作されたのですが、

本作品はその中でも初期の作品。
この後、先生は「地獄のヒーロー」シリーズや「デルタ・フォース」、「野獣捜査線」、
「地獄のコマンド」といった名作(?)に主演することになるのでした。
見どころは、やはり先生の空手アクション。

クライマックスには巨漢の用心棒とのビッグバトルが用意されてます。
若き日の先生のキレ味鋭いキックがさく裂します。
キャストが意外に豪華で、クリストファー・リー、マット・クラーク、マコ、リチャード・ラウンドトゥリーが脇を固めます。
監督は、「超高層プロフェッショナル」のスティーヴ・カーヴァー。
ノリス先生とは、「テキサスSWAT」で再びタッグを組むことになります。




音楽は、ウィリアム・ゴールドスタイン。
テーマ曲は、全編ブロウしまくりの熱いサックスが売りのフュージョン・チューン。
展開の部分が、なんとなくテレビドラマのテーマ曲を彷彿とさせますが、
B級アクションのスコアだと割り切れば、十分カッコいい。
劇伴は、80年代スコアにありがちなデジタルシンセのギラついた音がいささか気になりますが、
小編成オケならではフットワークの軽いスコアが小気味よい(褒めすぎ?笑)。
ラブテーマ風のスコアもそこそこ美メロで癒されます。
香港コネクションというだけあって、中華風のスコアもそつなく挿入されています。
テーマのモチーフもちゃんと劇伴に活かされていて、全体を通じて起伏に富んだ内容で飽きさせません。
ビル・コンティを思わせるストリングス使いに「ちょい燃え」するスコアも。
今の時代に冷静に聴けば、さすがにクサいスコアかも知れませんが、
チャック・ノリス映画のスコアにハズレなしという言葉があるように(そんなもんあるか)、
往年のB級アクションスコア好きには結構楽しめるスコアとなっています。
サントラは、公開当時は発売されず、CDにもなっていませんでしたが、
知らない間になんとダウンロード版が出ていました。