DANTE'S PEAK
監督:ロジャー・ドナルドソン
音楽:ジョン・フリッゼル、ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ピアース・ブロスナン、リンダ・ハミルトン、ジェイミー・レネー・スミス、ジェレミー・フォリイ、エリザベス・ホフマン、チャールズ・ハラハン、グラント・ヘスロフ、アラベラ・フィールド、ツィ・マー、ハンスフォード・ロウ、ティム・ホールドマン
1997年 アメリカ映画


「ツイスター」のヒットでブームが再燃した懐かしのディザスターものの1本。
70年代パニック映画で育ったおっさんは、パニック映画が大好き。
この手の作品は、ご都合主義とかツッコミどころとか、小難しいことをあれこれ言っていては全く楽しめません。
幸い、B級、C級映画で鍛えられているので、おっさんは細かいところは一切気になりません。
本作品も、様々な指摘があるようですが、全然気にしない。
むしろ、ミニチュアワークを含めた多様なVFXを駆使して製作された映像は、
CGだけでほとんどやっちゃう最近の作品にはない迫力があります。
溶岩もすごいですが、地震で崩壊する街の描写は迫力満点です。
ストーリーは、地震活動が観測された山麓の街に調査にやってきた火山学者が、
火山噴火の兆候を複数見つけ、祝賀行事に湧く街の住民を避難させるため市長にかけあいますが、
その最中に地震が発生し、これを引き金として山が大噴火を起こす・・・・というお話。
当時は、似たような時期に、同じ火山噴火もので「ボルケーノ」が公開されたほか、
「デイライト」、「アルマゲドン」、「フラッド」、「ディープ・インパクト」等のパニックものが公開されました。


音楽は、ジョン・フリッゼルとジェームズ・ニュートン・ハワード。
ジェームズ・ニュートン・ハワードはメイン・タイトルといくつかのスコアを手掛けていて、
それ以外をジョン・フリッゼルが担当しています。
メイン・タイトルは、若干デジャヴな感じがありますが、さすがベテランが手掛けただけあって存在感があります。
劇伴も、スペクタクルなシーンのスコアを中心に、ストリングスのキレや骨太なホルンの音に
往年のジェリー・ゴールドスミスを彷彿とさせる部分があります。
時折、アラン・シルヴェストリを思わせる瞬間もあります。
特に火山が噴火し街がパニックに陥るシーンからエンディングまでのスコアはダイナミックに鳴りまくります。
エンド・クレジットもたっぷりスコアが流れます。
公開当時に発売されたサントラは、全10曲30分収録の省略盤で、かなり消化不良でしたが、
今年の8月に、米Vareseからフルスコア90分に従来盤を加えた2枚組が限定2000枚で発売されました。
なお、ダウンロード版では、従来盤と同内容のものが発売されています。

 

 

 

これは、従来盤です。

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