TUNTEMATON SOTILAS
監督:アク・ロウヒミエス
音楽:ラッセ・エネルセン
出演:エーロ・アホ、ヨハンネス・ホロパイネン、アク・ヒルヴィニエミ、ユッシ・ヴァタネン、ハンネス・スオミネン、アルットゥ・カプライネン、パウラ・ヴェサラ、サムエル・ヴァウラモ
2017年 フィンランド映画

 



本国フィンランドでは、これまで何度も映画化されたヴァイノ・リンナの古典小説「無名戦士」を原作とした戦争映画。
第二次世界大戦下、フィンランドとソ連の3年2か月に及ぶ「継続戦争」の過酷な戦いを描いた作品で、
フィンランドでは、年間興行成績第1位に輝いています。
ストーリーは、第二次世界大戦を背景に、ソ連との「冬戦争」で多くの国土を失ったフィンランドが、

ドイツと同盟を結び、国土奪還に向けてソ連軍を相手に「継続戦争」に突入していきますが、

この戦いを最前線の兵士や士官の目線で描いていく・・・・というお話です。

森林の中の戦闘や塹壕戦が中心で、はじめは小ぶりな戦闘に見えますが、だんだん激しさを増していきます。1テイクで使用される火薬の量は、ギネスブックに登録されたそうです。

ソ連軍の戦車T-34台出てきます。

馴染みのないキャストが多い中、主演のエーロ・アホ(すごい名前だなあ(^-^;))は、

なんとなくゲイリー・オールドマンに似てると思ったので、すぐ覚えました。

日本公開時の上映時間は132分ですが、オリジナルは179分あるそうで、かなりカットされているようです。

全長版も観てみたいなあ。

 

 

 

 

音楽は、ドイツ出身のラッセ・エネルセン。

最近の戦争映画に勇壮なマーチを期待してはいけません。

「ミケランジェロ・プロジェクト」などの嬉しい例外はあるものの、

大抵の作品の背景にあるのは反戦のメッセージなので、勇猛果敢なアクションスコアは登場しません。

本作品も、ストリングス中心のマイナー調の悲し気なメロを持ったスコアが中心で、

無機質なアンダースコアはなく、重厚で風格ある正統派オケスコアとなっています。

ミリタリー調のスネアは全く出てきませんが、

テーマモチーフがしっかりしていて、おっさん世代は安心して聴けるスコアです。

 エンド・クレジットでは、テーマモチーフをしっかり聴かせるフルオケスコアが登場します。

このスコアはサントラにもしっかり入っています。

クレジット前のラストシーンから続けて収録されているので、約8分に及ぶ大曲となっています。

サントラは、ダウンロード版しか無さそうな感じです。

曲名表記がフィンランド語なので何て書いてあるのかわかりません。(^◇^;)