JAWS 3-D
監督:ジョー・アルヴス
音楽:アラン・パーカー
出演:デニス・クエイド、ベス・アームストロング、ルイス・ゴセット・Jr、サイモン・マッコーキンデール、ジョン・パッチ、リー・トンプソン、バーバラ・イーデン
1983年 アメリカ映画



「ジョーズ」シリーズの第3弾。今回は、ブロディ署長の息子が巨大サメと対決します。
ストーリーは、巨大な水中トンネルが売りの海底テーマパークを舞台に、

そこでエンジニアとして働くブロディ署長の息子が、
今度はテーマパークを襲う巨大ホオジロザメと対決することになる・・・・というお話。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でブレイクする前のリー・トンプソンが出ています。
なんとこの作品、脚本に「激突!」や「ある日どこかで」の脚本を担当したベテラン、リチャード・マシスンが参加しています。
しかし、本当に彼が脚本を担当したのだろうかと思えるような出来栄えに衝撃を受けます 笑。
(テーマパークを襲うパニックというアイデアは、「ジュラシック・パーク」の先駆けとだったと言えるかも・・・・)

98分枠の作品ですが、見せ場もあまり盛り上がらず、ストーリーも唐突な感を覚えるシーンが多いので、

もしかしたらオリジナルはもっと長かったのかもしれません。
本作品の目玉であった3Dも、目立つのは所々で浮き上がったような描写やこちらに飛んでくるカエルや銛(もり)ぐらいで
全編にわたって効果を発揮しているとは言えません。

女性海洋学者のガッツポーズとイルカのジャンプで締めくくるエンディングが時代を感じさせます 笑。

今回、「ジョーズ」の美術監督や「ニューヨーク1997」のプロダクション・デザインを手掛けた
ジョー・アルヴスが監督デビューしていますが、
作品の評判が芳しくなかったせいか、その後の監督作品はないようです。








音楽は、英国の作曲家アラン・パーカー。
監督のアラン・パーカーとは同名異人です。
「ギルバート・グレイブ」のスコアなどを手掛けた人です。
本邦公開作品としては、これがデビュー作となります。
ジョン・ウィリアムズの有名なテーマも、一部使用されており、シリーズとしての統一感を持たせています。
所々で躍動感あふれる爽快なスコアが顔を出すのですが、
もう少し聴きたいなあと思うところで終わってしまいます。
小ぶりなオケによるスコアですが、「ジョーズ」のモチーフ以外にもジョン・ウィリアムズを意識したようなメロが出て来たり、
そこそこメロディアスなスコアもあったりで、
残念な本編に比べて、スコアは結構頑張っているという印象です。
優雅な演奏で締めくくるエンド・タイトルも快調。
サントラは、公開時にLPが発売されたほか、2007年に米Intradaレーベルから3000枚限定のCDが発売され、
さらに2015年に同じくIntradaからフィルム音源を収録した2枚組の完全盤CDが発売されています。